積水ハウス<1928>年初から上昇し先月下旬も高値を更新し、そこから調整に入るも依然として高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
6/8に第1四半期決算発表を迎える積水ハウス<1928>。今年の年初から上昇を開始し、直近5/23には年初来高値2,961円をつけるなど、今年は順調に株価が推移しています。
高値更新後は、調整局面に入り方向感なく推移していますが、依然として高値圏を維持し推移しています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
積水ハウス<1928>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(5月下旬~6月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向12回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡と読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は2016年の下落時のみあります。それ以外は、全て10%以内の変動にとどまっています。
5%以内の変動は、上下合わせて13回見られます。これらと10%以上の変動以外は、6~8%の変動です。5%以内の変動よりは確率が低いですが、中程度の変動になる確率も高いと考えられます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上昇傾向と下落傾向がほぼ均衡しているうえ、変動幅も小幅もしくは中程度の変動になる可能性が高いでしょう。
よって、なかなか掴みどころのない動きをすることを予測されます。もし、短期売買を考えている場合は、慎重にタイミングを見極めないと利益を狙うのは案外難しいかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
積水ハウス<1928>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,916円
下値目安:2659.5円
※5/26終値2,824円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約3.2%、下落幅は約5.8%と考えられます。よって、上値は「2,916円」、下値は「2659.5円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、5月下旬につけた年初来高値には届きませんが、高値更新後の軟調な推移から再度上昇する可能性が出てきます。
上昇幅はそれほど大きくありませんが、引き続き高値圏を維持するので、その後の上昇を期待できる水準を推移するでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在株価の下位にある75日移動平均線を下抜けします。
こうなると、これまでの上昇トレンドが一旦停止することとなり、しばらくの間は様子見姿勢が強まるでしょう。
もし、その流れで各移動平均線が下向きに変化したときは注意が必要です。そうなると、これまでとは違った展開になり、再上昇するのが難しくなるでしょう。
このように同社は、直近の高値更新から、次にどのような展開になるかの分岐点にいます。上昇すれば再上昇が期待でき、下落するとトレンド転換を控えています。
しかも、この時期は上昇傾向と下落傾向が均衡し、変動幅も掴みにくい傾向があるので、そのときになってみないと全く展開が分かりません。
このように難しいタイミングの場合は、無理に売買することなく、方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つだと考えられます。
早めに仕込みたいと思うのが投資家の気持ちかもしれませんが、同社のこの時期の傾向が示す通り、とても難しいタイミングですので、慎重に動向を見るのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/6/6時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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