ヤクルト<2267>昨年から堅調に上昇をつづけ直近に年初来高値更新し、そのまま高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
2/10に第3四半期決算発表を迎えるヤクルト本社<2267>。昨年1月に6,000円付近だった株価は、大きな変動なく堅調に推移し、直近1/26には9,500円で年初来高値を更新しています。
高値更新後に調整したものの、依然として9,000円台の高値圏を維持しています。そして、このまま節目となる10,000円も目前に迫るところまできています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ヤクルト本社<2267>の第3四半期決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(2月初旬~3月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向がほぼ均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて3回あります。そのうち下落時に1度だけ15%程度の変動が見られます。
それに対して、5%以内の変動は、上下合わせて13回見られます。ほぼ5%の下落も含めると14回見られます。
これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に上昇傾向と下落傾向がほぼ均衡しているうえ、株価の変動はそれほど大きくならない傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ヤクルト本社<2267>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:9,610円
下値目安:8,810円
※2/1終値9,220円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.2%、下落幅は約4.4%と考えられます。よって、上値は「9,610円」、下値は「8,810円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近に付けた年初来高値を更新し、節目となる10,000円に到達まで目前に迫ります。
直近も年初来高値を付けたあと小さく反落していますが、今回も小さく反落するようであれば、更に高値を狙うような展開も考えられるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線を下抜けし、25日・75日移動平均線の真ん中付近に位置します。
ただし、これまでの動きを見ても、そのままズルズルと下落するのではなく、25日移動平均線の下抜け後に反発する場面が見られるので、小幅な下落にとどまると予測されるでしょう。
年初来高値を狙う動きはここでいったん落ち着いてしまいますが、引き続き高値圏を推移することになるので、しばらく様子見姿勢が強まることでしょう。
このように同社は、この時期に上昇するか下落するかの傾向は均衡しているものの、どちらの場合も小幅な変動の傾向があるので、いずれの場合も引き続き高値圏を維持するでしょう。
そうなると、ポイントとしては、直近に更新した年初来高値を再度更新する動きが見られるかが考えられるでしょう。
今のところ、小さな反落がおき調整局面なのか、やや方向感なく横ばいに推移しています。この時期は小幅変動が予測されるので、明確に方向感を見出すのは難しいですが、わずかな動きでも注意しながら見ていくのがよいでしょう。
もしくは、小幅変動の中で見極めるのが難しいと感じる場合は、無理に売買せず、次に上下のどちらに進むか方向感が出るまで、様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/2/8時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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