ソニー<6758>昨年1月の年初来高値更新から軟調に転じ、ようやく11,000円台まで回復も上値重たく推移中…決算発表で株価どうなる?
2/2に第3四半期決算発表を迎えるソニーグループ<6758>。超長期的に上昇を続けてきた同社株価ですが、昨年1月の年初来高値更新以降、軟調な推移に転じています。
そして、昨年10月には9,000円台まで下落し、そこから上下を繰り返し、年初来高値更新の水準には届かないものの、現在は11,000円台まで回復しています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ソニーグループ<6758>の第3四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(1月下旬~2月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が10回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて9回あります。内訳を見ると、下落時は20%に届いたことはないものの、上昇時は20%以上の上昇が見られます。
それに対して、5%以内の変動は、変わらずも含めると上下合わせて10回見られます。こちらは上昇時と下落時の回数は、ほぼ均衡しています。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期にやや下落傾向があるものの、株価の変動が大きいときと小幅のときが、やや極端な動きをする確率が高いでしょう。
10%には満たないものの、約10%の変動も多く見られます。それもふまえると、5%の水準を超える動きがあるときは、上下に関係なく10%程度まで変動することを予測しておくと良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ソニーグループ<6758>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:12,795円
下値目安:10,465円
※1/23終値11,450円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約11.7%、下落幅は約8.5%と考えられます。よって、上値は「12,795円」、下値は「10,465円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、約半年ぶりの高値に届きます。しかし、昨年1月につけた年初来高値から遠い水準ですので、直近の株価水準から大きく抜け出すことはないでしょう。
ここから抜け出すには、まず25・75日移動平均線が200日移動平均線を上抜けする必要があります。
このまま同価格帯を維持することで、そのようなことが起きると、一段上の価格帯を目指す展開に動き出すでしょう。それまでは、しばらくガマンの期間が続きそうです。
反対に、下値の目安に到達した場合は、節目となる10,000円の下抜けが目前に迫ります。そうなると、昨年末から続いていた短期的な上昇トレンドがピークを迎え、トレンドが反転するでしょう。
また、そのときは、25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けします。これにより、しばらくは低迷し、再上昇するまでに時間を要することになるでしょう。
このように同社は、ここから上昇しても上値が重たい展開が予測されます。全体的にやや下落傾向があることや直近の動向をふまえると、ここからは軟調に推移すると考えられます。
ただし、上昇時と下落時でシナリオの違いもあります。上昇時は、そのまま同価格帯を維持できれば、次の展開への期待がでます。反対に、下落時は短期的な上昇トレンドが転換します。
このような部分は、上昇時と下落時で違うので、万が一下落した場合は、過去に15~20%の下落も見られますので、株価が低迷することを予測しておくと良いでしょう。
これらをふまえると、全体的に上値が重たく、次の展開が来るまでは上昇しても、下落しても少々時間を要すると考えられます。
そういった意味では、まだ方向感が定まらない状況でもありますので、ここでムリに売買することなく、様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/1/31時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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