セブン&アイH<3382>2月に年初来高値更新し高値圏を維持も、5月から下落し5,000円台前半に突入したまま軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
7/7に第1四半期決算発表を迎えたセブン&アイ・ホールディングス<3382>。今年2月には年初来高値を更新し、しばらくは高値圏を推移していました。
しかし、そこから失速し、5,000円台前半まで下げ、約1ヶ月サイクルで、下落したら上昇し、上昇したら下落することを繰り返し、方向感がなかなか難しい展開が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
セブン&アイ・ホールディングス<3382>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月上旬~8月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2006年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が6回見られます。この数字を見る限り、この時期にやや上昇しやすい傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて2回のみです。5%以内の変動は上下合わせて、12回あります。
これを考慮すると、同社の株価は比較的小幅に変動すると考えられるでしょう。なお、全体としては上昇傾向がありますので、小幅に上昇する確率が高いと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
セブン&アイ・ホールディングス<3382>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,502円
下値目安:5,101円
※7/1終値5,252円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.7%、下落幅は約2.8%と考えられます。よって、上値は「5,502円」、下値は「5,101円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在上位に位置している75日移動平均線付近まで上昇します。ただし、まだ25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けするには届かないので、さらなる上昇は難しいでしょう。
もし、ここから25日移動平均線が上向き、そのまま75日移動平均線を上抜けすれば、再び高値圏を推移する展開が望めるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、直近6/17につけた安値までは下げませんが、再び200日移動平均線を下抜けした状態が続きます。
そうなると、下落が長期化し、もう一段低い位置での推移になる可能性が出てきます。下落が続いた場合には、その後の動きを慎重に見ていく必要があるでしょう。
このように同社は、高値圏の推移から失速し、約1ヶ月間のサイクルで、上昇しては下落する、下落しては上昇するという状態が続いています。
しかし、直近は、そのサイクルが変わる可能性が出てきました。もし、下値が続く場合は、トレンドが変わり、下落が長期化する可能性があります。
これらを考慮すると、上昇の可能性が低い分、慎重に株価の動向を見て行く必要があるでしょう。ムリに売買することなく、方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/7/8時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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