なぜ1月は利益を狙うのが難しいのか?
「この銘柄は下がるから、今が利益確定のチャンスだ!」と思って売却したのに、そのあと株価が上昇するという経験をしたことはありますか?
反対に、「この銘柄は上がる!」と思って買ったのに、買った直後に下落し「いつ損切りすれば良いのだろう」という経験をしたことはありますか?
この1月はそのようなことが起きやすい月でもあります。なぜ、そのようなことが起きてしまうのでしょうか?今回は「なぜ1月は利益を狙いにくいのか?」を考えながら、その理由を解説します。
なぜ1月は、利益を狙うのが難しいのか?
このグラフは、1月の月初に各業種の全てを買い付け、月末に売却したときの結果を表したものです。もし、月初に買い付けた株式が、月末に上昇していれば、それは利益になります。反対に、下落していれば、それは損失になります。
これを見ることで、その月に「上昇しやすい業種」と「下落しやすい業種」を把握することができます。その結果が、このグラフです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
このグラフを見ると一目瞭然でしょう。1月は株式市場全体は上昇傾向が見られますが、業種別に見ると、36業種中「11業種」しか上昇傾向にありません。
つまり、安易に銘柄選択して売買してしまうと、思ったように株価が上昇せず、利益を失う可能性があります。
もちろん、これにはファンダメンタルの要因など様々な要因で、このような傾向があると考えられるでしょう。
ただし、その本当の要因を掴むことは、よほどの専門家でない限り、非常に難しいと考えられます。だからこそ、そのような要因を調べて株価を予測するよりも、データ分析を使って「毎年の傾向を把握する」ほうが、株価の動きをつかみやすいでしょう。
1月に上昇しやすい業種~TOP3~
では、全体的に上昇傾向のある12月の中でも、特に上昇しやすいトップ3の業種を見てみましょう。
1位:窯業
2位:輸送用機器
3位:鉱業
これらの業種は、上昇が期待できるTOP3です。ただし、上昇といっても最大7~8%にとどまっていることには注意が必要でしょう。
よって、個別の銘柄で利益を大きく狙うよりも、一定の基準を設けて、細かく利益確定をしながら、着実に利益を積み上げるような戦略が良いかもしれません。
具体的には、「7~8%前後まで上昇したら利益確定し、次の銘柄を買い付ける」など、何らかの投資基準に沿って、売買するのが良いでしょう。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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