キャノン<7751>10月の年初来安値更新後、回復の兆しを見せ2,000円目前まで上昇中…年末にかけさらに上昇の可能性は?
10/26に第3四半期決算発表をおこなったキャノン<7751>。2019年は3,000円付近を推移していました。しかし、3月の下落をきっかけに、2,000円台前半でのもみ合いが続きました。
現在はさらに下落し、10/20には年初来安値1,627円まで下げています。そして、そこから上昇し、再び2,000円手前まで推移しています。
このように直近は上昇している同社ですが、ここから年末にかけて、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
キャノン<7751>年末にかけての株価動向は?
同社は、年初来安値更新後、反発し上昇したことで、直近25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けしました。
株価はその両線の上に位置しています。これまでの、長期下落トレンドに対して、新たな展開を迎えようとしているかもしれません。
そこで、例年、12月初旬から年末までにどのような株価変動の傾向があったのか、2000年から2019年の期間で、データ分析した内容をご紹介します。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が10回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上昇下落を含め10%以上変動している機会が、6回あります。5%以内での変動は、12回あります。
これをふまえると、大きく変動することがあるものの、小さな変動におさまるほうが可能性としては高いと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、ここから年末にかけて株価が推移することが予測されるのでしょうか?
キャノン<7751>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,059円
下値目安:1,809.5円
※11/20終値1,909円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約7.8%、下落幅は約5.2%と考えられます。よって、上値は「2,059円」、下値は「1,809.5円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合、7月の下落前の水準の2,000円に到達します。そうなると、その後もさらに上値を狙える展開になると考えられるでしょう。
反対に下値の目安に到達した場合は、現在の25日移動平均線を下抜けし、75日移動平均線付近まで下がります。
そうなると、ここを抵抗線として反発の期待もしたいところですが、短期的にもみ合いが続き、再上昇には時間を要するでしょう。
このように同社は、現在さらに上昇するか、再び軟調に推移するかの分岐点にいると考えられます。例年の傾向では、株価が上下のどちらに動くは全く分かりません。
以上を考慮すると、ここは無理に売買することなく、方向感が定まるまで様子見をするのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/11/26時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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