東京海上HD<8766>3月の急落後回復の兆しなくボックス圏を軟調に推移中…例年の傾向通り年末にかけて上昇する可能性は?
11月後半に第2四半期決算発表を予定している東京海上ホールディングス<8766>、コロナ・ショックを受け、6,000円台の高値から一気に4,000円台まで急落しました。
そこから大きな回復をすることなく、現在は5,000円手前を推移しています。これから第2四半期決算発表を迎える同社ですが、ここから株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>これからの株価動向は?
同社は、9月中旬から短期的に下落し、10/2には、4,580円の安値をつけましたが、その後に反転し10/19には、4,911円まで上昇しています。長期的には横這いも、短期的な上下動を繰り返している状況です。
では、ここから年末にかけて(10月中旬~12月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、この分析は期間が約3か月間ということもあり、1か月間で見るよりも大きく変動し10~20%の推移を多く確認できます。
また、直近は2018年に小幅に下落したものの、2012年以降は10%以上の上昇が多くみられます。
では、同社の株価は、ここから年末にかけて株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,388円
下値目安:4,302円
※10/19終値4,893円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約10.1%、下落幅は約12%と考えられます。よって、上値は「5,388円」、下値は「4,302円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし上値の目安に到達した場合は、現在のボックス圏を抜け出します。そうなると、これまでの軟調さを抜け方向感が出てくるかもしれません。
反対に、下値の目安に到達した場合は、5月の安値付近まで下落します。その場合は、このボックス圏を抜けるのは難しくなり、上昇するのはなかなか難しいかもしれません。
現在、同社は短期的に見れば上下はあるものの、長期的には方向感がないままボックス圏を推移しています。例年は年末にかけて上昇傾向が見られるので、抜け出すことを期待したいところでしょう。
しかし、過去の大きな下落をふまえると、このままボックス圏を抜け出せない可能性も十分に考えられます。
このように分析結果を見ても、方向感がなく難しい展開が続いています。それをふまえると、年末にかけて上昇を過度に期待せず、じっくりと様子見をするのも選択肢の一つでしょう。ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/10/21時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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