なぜ、9月はイオン<8267>が8月よりも上昇しやすいのか?〜イオンの9月の動向〜
好調に推移中のイオン<8267>。2019年は、夏以降1,900円台から上昇し始め、コロナ・ショック前には、2,300円台までつけました。
しかし、コロナ・ショックにより、3/13に「1,808.5円」の年初来安値を更新。そこから堅調に推移し、現在は2,600円前後でコロナ以前の水準を上回る高値圏にいます。
このように、現在好調な同社株価ですが、この9月はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
イオン<8267>の9月の株価動向は?
同社は、株主優待の権利確定日を経過し、直近はやや軟調に推移しています。しかしながら、右肩上がりの75日移動平均線の上を同様に好調な25日線が推移し、良い状況にも見えます。
では、この9月に、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。直近の5年間は上昇傾向が確認できます。
変動幅を見ると、上昇時は5%以上の回数が多く、下落時は3回にとどまっています。ただし、やや気になるのは、1回だけですが、10%以上の下落があったことです。他にも7%程度の下落が見られます。
よって、同社は上昇傾向があるものの、下落時は大きく下落する可能性があると読み取れるでしょう。では、同社の株価は、9月にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
9月のイオン<8267>の目目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,762.5円
下値目安:2,507.5円
※8/28終値2,616.5円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.5%、下落幅は約4.1%と考えられます。よって、上値は「2,762.5円」、下値は「2,507.5円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし上値の目安に到達した場合は、8月につけた年初来高値を更新することになります。その場合は、更に上昇する可能性があるでしょう。反対に下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線を大きく下抜けします。そのときは、しばらくもみ合いが続く可能性があるでしょう。
このように同社は、株主優待の権利確定日を経過し、直近はやや軟調に推移していますが、9月は上昇傾向があるとデータ分析からは読み取れました。ただし、過去に10%以上の下落があったことも考えると、上昇一辺倒で考えるのはリスクがあるでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの同社への投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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