伊藤忠商事<8001>第1四半期決算発表。コロナ・ショック前水準まで回復目前も横ばいで推移中…決算発表で下落前水準回復の可能性は?
8/5に第1四半期決算発表を迎えた伊藤忠商事<8001>。コロナ・ショック直前には2,600円前後を推移していましたが、その後3/17に年初来安値「1,911円」まで大きく下落しました。
そこから、一度大きく反発しましたが再度値を下げ、直近ようやく2,400円前後まで回復しました。そのような中、第1四半期決算を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の第1四半期決算前後の株価動向は?
伊藤忠商事は、直近2,400円を前後してボックス圏内を推移しています。75日移動平均線の上を25日移動平均線が走っており、株価はお概ねその上を動いていますが、これといった方向性に乏しい状況が続いています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(7月下旬~8月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向が11回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、下落傾向があると考えられます。変動幅に注目すると、上昇時よりも下落時のほうが変動幅が大きく動いています。よって、下落リスクは注意したほうが良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,517円
下値目安:2,193円
※2020年7/27終値2,371円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約6.1%、下落幅は約7.5%と考えられます。よって、上値は「2,517円」、下値は「2,193円」が目標株価と考えられるでしょう。この数字を見ても、下落傾向が上昇傾向を上回っていると読み取れます。
もし、上値目安に到達した場合は、直近の高値になりますが、2/6の年初来高値「2,696円」までは、まだ開きがあります。反対に、下値目安に到達した場合は、25日移動平均線、75日線を下抜けすることになります。そのときは短期的に下落トレンドが発生する可能性があるでしょう。
このように同社は、決算発表後の株価は下落リスクがあります。このような場合、無理に投資判断をせず、様子見するのも選択の一つかもしれません。ぜひ、このような情報をふまえながら、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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