インド市場の現状と見通し(2017年9月)株式・債券・通貨は持ち直しへ

2017/10/02

インド市場の現状と見通し(2017年9月)株式・債券・通貨は持ち直しへ

 

【ポイント1】株、債券、通貨が下落

財政悪化懸念がきっかけ

 

■9月中旬まで上昇してきたインド株式市場は、21日の景気対策の観測報道を受けた財政悪化懸念をきっかけに利益確定の売りが強まり、主要株価指数のSENSEXがそれ以降5日続落するなど調整しています。

■インドの10年国債利回りは、9月初旬に一時6.4%台まで低下しましたが、財政悪化懸念から足元では6.6%台に上昇しています(債券価格は下落)。

■通貨インドルピーも、財政悪化懸念が嫌気され、対ドルで約半年ぶりの水準に急落しました。

 

 

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【ポイント2】景気の減速は一時的

投資マネーは再び資金流入へ

 

■インド政府が景気対策を検討するのは、4-6月期の実質GDP成長率が前年同期比+5.7%と、7月の物品サービス税(GST)導入の影響でやや下振れたためです。ただし、GST導入による混乱は一時的と考えられ、今後は在庫回復や景気対策により、景気が加速することで、歳入の増加も期待されます。

■財政悪化懸念を受けた市場の反応はやや行き過ぎと考えられます。米国の利上げペースが緩やかと見られるなか、財政悪化懸念を嫌気して流出した投資マネーは、インド経済の持ち直しにより再び流入すると思われます。

 

 

 

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【今後の展開】株式・債券・通貨は底堅さを取り戻そう

 

■インド株式市場は、景気の持ち直しに加え、中長期的にはGST導入による経済の効率化から企業の利益成長加速が期待されるため、堅調さを取り戻すと見られます。インドの債券市場は景気対策に伴う財政悪化懸念の織り込みが進んだと見られること、インフレの上昇はある程度抑制される見込みであることから、更なる金利上昇余地は限られ、落ち着きを取り戻すと思われます。インドルピーは、経済の高成長や改革期待を背景に資金流入が期待されるため、対ドルで底堅く推移する見込みです。

 

 

 

(2017年 9月 29日)

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