今週の注目レポート (10月6日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●三菱自動車(7211)【 2+→2+ 】
「販売堅調、円安進行から計画上方修正の公算が大きい」
1Q(4-6月)に続き、2Q(7-9月)に入っても販売が堅調なことや足元での円安進行からTIWは中間時点で18/3期会社計画は上方修正となる公算が大きいと考える。TIW通期営業利益予想は今般120億円上方修正。下期(10-3月)為替前提の1米ドル112円(従来110円)、1ユーロ132円(同125円)への修正や足下の販売好調の勘案による。
予想ROE:11.6% PBR:1.9倍、来期予想PER:13.2倍、来期予想EPS成長率:18%
株価(10/6終値):919円 Fモデルによる理論株価:1216円(10月4日by高田悟)

●ホンダ(7267)【 2+→2+ 】
「国内の四輪生産体制を再編、進化(速報)」
4日、同社は自動車産業が大転換期(電動化や知能化)を迎え、新技術へのスピーディな対応が求められる中、国内の生産機能を一層進化させ日本がグローバルでリードする体制構築が不可欠から、開発現場だけではなく生産現場も大きく進化させ日本のモノづくりの強化を目指すことを発表。四輪車生産において「国内生産拠点の進化」と「グローバル生産技術の進化を日本で行う機能の新設」に取り組む。
予想ROE:7.7% PBR:0.8倍、来期予想PER:9.3倍、来期予想EPS成長率:8%
株価(10/6終値):3395円 Fモデルによる理論株価:3987円(10月5日by高田悟)

●パナソニック(6752)【 新規→ 2+】
「白物家電好調持続と車載分野拡大により成長余地は大きいと考える」
1Qの営業利益は前年同期比17%増の839億円となった。収益性の高いアビオニクス減販や原材料価格高騰影響などを車載・産業向けデバイス販売拡大などで補い2桁増益。1Qが増収増益で順調に発進したこと、為替が会社計画前提より円安で推移していること、車載電池のテスラ量産車種向け立ち上がりが順調な様子、などからTIWは18/3期会社営業利益計画超過達成を見込む。
予想ROE:9.0% PBR:2.5倍、来期予想PER:17.8倍、来期予想EPS成長率:38%
株価(10/6終値):1,624.5円 Fモデルによる理論株価:1086円(10月6日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。