今週の注目レポート (5月24日)

2013/05/27

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

藤森工業 (7917)
2年間にわたり業績の牽引役であった情報電子の偏光板用プロテクト フィルムの14/3期は液晶市場並みの伸長にとどまる可能性がある。 しかし、ライフサイエンスがタイ子会社での生産販売が再開し、しっかり とした業績を確保できるだろう。指標面に過熱感は無く、株価は対 TOPIXを上回る展開を予想する。
ROE 10.94%、PBR 1.63倍、来期予想PER 13.1倍、来期予想EPS成長率4%
〔5月20日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 2+→2+〕

きちり (3082)
13/6期TIW予想ROE25%台を考慮すれば、現株価はやや割安感の ある水準。加えて、6月決算の同社は3ヵ月もすれば14/6期を基準と した評価に移行する。TIW予想業績をベースに算出した14/6期の予想 ROEは35%前後となる。15/6期も出店を背景とした高い成長が見込め る点を加味すれば、PBR6倍前後の評価が視野に入る。また、13/6期 は新規出店が計画を下回るものの粗利益向上や店舗効率の改善 から会社計画の利益水準は達成できる見通し。
ROE 25.37%、PBR 3.87倍、来期予想PER 10.8倍、来期予想EPS成長率41%
〔5月22日、担当:藤根 靖晃、Analyst Impression 1→1〕

東海理化 (6995)
14/3期会社計画は営業微増益に止まったが、トヨタ自動車成長見合 いの先行投資が大きく影響しており懸念の必要はないと考える。また、 増配予想に加え、14日開催の決算説明会では、トヨタ系向けに止まら ず、海外ではフォードやスズキ(7269)向けなどトヨタ外への拡販が緩や かながら着実に進んでいることも確認できた。強固な財務、14/3期TIW 予想ROE9%などを踏まえれば一段と高いPBRが許容されると考える。
ROE 9.00%、PBR 1.13倍、来期予想PER 10.5倍、来期予想EPS成長率12%
〔5月22日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2+→2+〕

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

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