東京瓦斯<9531>今月中旬に高値更新も再び調整局面に入り75日移動平均線の目前まで下落中…決算発表で株価どうなる?
10/26に第2四半期決算発表を迎える東京瓦斯<9531>。4月以降堅調に推移してきた同社は、10/12に年初来高値を更新するなど順調に上昇しています。
一方で、これまで高値更新後は調整で下落し、その後再上昇する動きを見せることを繰り返しているので、短期的に見ると順調ではない印象もあるかもしれません。
直近は高値更新後の調整局面に入り、25日移動平均線を下抜けするなど、短期的に見ると再び少々難しい展開に入っています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京瓦斯<9531>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(10月中旬~11月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が12回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上昇時のみ2回見られます。その中には、2008年に15%以上の上昇も見られます。対して、5%以内の変動は、上下合わせて11回見られます。
なお、下落時は最大でも9%程度の下落にとどまり、5~10%の変動が7回見られます。12回中7回は中程度の変動であることをふまえると、下落時は小幅よりも大きな下落が生じることを想定しておくとよいでしょう。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上昇傾向と下落傾向が均衡し、変動幅も予測が難しいでしょう。
上昇時は変動幅がまんべんなく起こり、下落時は比較的中程度の変動の可能性が高いと考えられます。下落時は上昇時よりも変動幅の予測がしやすいですが、上昇時は特に難しいでしょう。
そのようなこともありますので、全体的に絞られた傾向がなく、この時期の値動きを予測するのは難しいでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京瓦斯<9531>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,688円
下値目安:3,261円
※10/16終値3,454円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.7%、下落幅は約5.6%と考えられます。よって、上値は「3,688円」、下値は「3,261円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、10/12の年初来高値3,660円を上抜けして年初来高値を更新します。そうなると、引き続き高値圏を推移することになるでしょう。
しかし、これまでも高値を更新すると、25日移動平均線付近まで調整が入る場面がよく見られます。今回もそうなることが想定されますので、高値更新後は注意しておきましょう。
反対に、そのような動きが見られた場合は、押し目買いのチャンスになるかもしれません。あくまでも、そのときの動向にもよりますが、一つの機会としてこちらも想定しておくと良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、下抜けはしないものの200日移動平均線に一気に近づきます。万が一、下落が止まらず、下抜けするようなことがあれば、これまでと違い反発せず、新しい展開になるでしょう。
これまで順調に株価が上昇してきただけに、ここから急降下は想定しにくいかもしれません。しかし、これまでの傾向を見る限り、こういったシナリオも十分に考えられますので、この点にも注意しておきましょう。
このように同社は、これまで順調に株価が推移してきたものの、そろそろ分岐点に差し掛かっています。上昇した場合は、勢いは小さいものの再度高値更新を狙えます。
一方、下落する場合は、200日移動平均線よりも上値で維持できるか、それとも下抜けするかで次の展開が変わると考えられます。
特に下落時は上記の目安よりも、大きく下落することも想定されます。例年の傾向では、5~10%の中程度の下落が起きやすい状況です。
そのようなことをふまえると、上昇しても下落しても楽観視することなく動向を見ていくのが良いでしょう。特に下落した場合は、上記の目安よりも下落することを想定し、200日移動平均線を基準にどうなるかを見ていくと良いでしょう。
分岐点に近づいていることもあり、ここからの予測が難しい状況でもありますが、ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/10/23時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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