高島屋<8233>昨年からの上昇基調が続き4月に年初来高値を更新するも直近は調整局面に突入中…決算発表で株価どうなる?
6/29に第1四半期決算発表を迎えた高島屋<8233>。昨年からの上昇トレンド継続により、ようやくコロナ・ショック前の水準まで回復し、4/25には2,091円の年初来高値まで上昇しています。
その後、現在は調整局面にありますが、依然として1,800円付近に位置していますが、ここから上下のどちらに動くか予測が難しい状況にあります。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
高島屋<8233>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(6月下旬~7月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向11回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡と読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて10回あります。そのうち7回は下落時です。また、上下とも2回ずつ15%以上の変動が見られます。対して、5%以内の変動は、上下合わせて8回見られます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、小幅もしくは大きく変動するという、比較的極端な動きをする傾向があるでしょう。しかも上下のどちらに動くか分かりません。
そういった意味では、毎年そのときになってみないと上下のどちらに動くか分からないうえ、変動幅も分からないので売買が難しい銘柄の一つでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
高島屋<8233>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:1980.5円
下値目安:1,664円
※6/20終値1853.5円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.8%、下落幅は約10.2%と考えられます。よって、上値は「1980.5円」、下値は「1,664円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在の調整局面を抜け上向くものの、大きな上昇までには至らないでしょう。
目安付近の価格を維持できた場合には、再度25日移動平均線が75日線を上抜けすることになり、その後の上昇は、それからとなることが考えられます。しばらくは様子見姿勢が強まることが考えられるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在の株価の下位にある200日移動平均線を大きく下抜けします。
この半年間以上、上昇する過程の中でこの200日線を下抜けしたことはこれまでになく、下値の目安に近づいた際には、警戒が強まることが考えられます。
こうなると、トレンドの転換の可能性もあり、慎重なスタンスが求められるでしょう。
このように同社は、この時期に動くとき動くこともあり、なかなか難しい展開が予想されます。ただし、上昇の場合は上値が重たく、下落の場合はトレンドの転換が予測されます。
決算発表直後の直近は株価が大きく上昇しているものの、まだここからどうなるかの判断がとても難しいのが、同社の特長です。
値動きに特長がなのが同社の特長でもありますので、どちらか一方向に進むことを考えず、まずは方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/7/3時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
実際に有効な「売買のタイミング」を学びませんか?【無料】でeBook(電子書籍)を受取るにはこちらをクリック
【無料】でeBook(電子書籍)『日本株再入門』を受け取るには、今すぐこちらをクリックしてください。
この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
【高橋佑輔の関連記事】