HIS<9603>昨年から2,000円前後の推移が続く中、直近に年初来安値を更新し軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
6/14に第2四半期決算発表を迎えたエイチ・アイ・エス<9603>。日経平均株価が上昇しつつある中、昨年からおよそ2,000円前後の推移をそのまま続け、直近も上値が重たい展開が続いています。
直近に年初来安値を更新し、1,800円台に到達しつつも、再び1,900円台まで回復するなど、軟調な推移が続いています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
エイチ・アイ・エス<9603>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(6月上旬~6月下旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向12回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向がほぼ均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて10回あります。その中には、上下に20%以上の変動も見られます。5%以内の変動は、上下合わせて6回にとどまっています。
ここから小幅変動よりも中程度以上の変動の可能性が高いと考えられます。また、直近は外部環境の影響もあり下落傾向が強まっています。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上下のどちらに変動するか予測が難しく、変動幅も比較的大きくなる可能性が高いと考えられるでしょう。
そういった意味では、傾向がつかみにくいので、売買が難しい銘柄かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
エイチ・アイ・エス<9603>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,178円
下値目安:1,749円
※6/5終値1,949円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約11.7%、下落幅は約10.2%と考えられます。よって、上値は「2,178円」、下値は「1,749円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在の短期的な下落から浮上することとなり、5月初め以来の高値に到達します。
しかし、1/30につけた年初来高値2,230円までは及ばず、これまで推移してきたボックス圏内に留まることが考えられます。堅調な推移を迎えるまでには、長い時間がかかることが予想されます。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在の短期的な下落が継続し、直近に更新した年初来安値を再び更新します。
年初来安値を更新することになります。この安値の水準は、2021年の1月以来の価格帯です。こうなると、引き続き低迷が続くことが考えられるでしょう。
このように同社は、この時期に比較的大きく変動する傾向があるものの、直近は上値が重たく、上昇しても下落しても軟調に推移することが予測されます。
特に下落した場合は、再び年初来安値を更新し、さらに低迷していくことが考えられます。
それを考慮すると、値動きが比較的大きい分、利益を狙いやすいですが、今のタイミングは積極的に売買することなく、様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/6/13時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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