アドバンテスト<6857>先月の年初来高値更新から調整に入るも、再度高値更新も射程圏内の高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
4/26に本決算発表を迎えるアドバンテスト<6857>。昨年末の下落を受け年初は8,000円台前半からスタートしましたが、その後は上昇し3/24には年初来高値を更新しました。
そして、直近は調整していますが、依然として上昇の勢いを保ちながら、11,000円台の高値圏を維持し、再上昇のタイミングを狙っているようにも見受けられます。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
アドバンテスト<6857>の本決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(4月中旬~5月中旬))で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向11回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向がほぼ均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて6回あります。その中に、上昇時には25%以上や25%付近の上昇も見られます。他にも15%付近の上昇も見られます。
それに対して、5%以内の変動は上下合わせて6回あります。その他は、5~10%の範囲の変動にとどまっています。
なお、上昇時と下落時の変動幅を比較すると、上昇時は15%、25%の変動が見られるものの、下落時は最大でも10%程度にとどまっています。
また、上昇時は大きな上昇が見られる一方で、10%前後の動きが少ないことから、やや極端な値動きをする傾向があると考えられます。
しかし、下落時は傾向が違い、最大10%程度の下落があるうえ、5~10%の変動が7回見られます。これを踏まえると、下落時は上昇時ほどは大きくないものの、中程度の下落が起きやすい傾向があると考えられます。
このように同社の株価は、上昇時と下落時の傾向が違うので、どちらに方向感が出るかで展開が変わると考えられます。
しかしも、この時期は全体の上昇傾向と下落傾向が均衡しているので、方向感がつかみにくいことも予測されます。
この点をふまえると、売買をする際は、慎重にタイミングを見極める必要があるかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
アドバンテスト<6857>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:12,920円
下値目安:10,850円
※4/14終値11,530円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約12.0%、下落幅は約5.9%と考えられます。よって、上値は「12,920円」、下値は「10,850円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、3/24につけている年初来高値12,460円を上回り、再度年初来高値を更新します。
高値更新後は、調整局面に入ると予測されますが、あくまでも一時的なもので、年初から続く上昇トレンドが継続されるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線を下抜けし、75日移動平均線付近まで下落します。
しかしながら、まだ200日移動平均線とは乖離しているので、そのまま大きな下落になる可能性は低いでしょう。
なお、下落した際、もし横ばいでの推移が長引いた場合は注意が必要です。現在は、25日移動平均線が75日移動平均線の上に位置していますが、横ばいが続くと、25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けする可能性が出てきます。
そうなると、もう一段下落し下落方向への動きが強まるでしょう。そして、そのまま短期的な下落トレンドに突入することが想定されます。
そのような両移動平均線と株価にそのような動きが見られたときは、トレンドの転換を想定し、これまでとは違った投資戦略で挑むのが良いでしょう。
このように同社は、年初からの上昇トレンドが続き、順調に株価を伸ばしてきています。そして、そのような背景もあり、ここから再度高値を更新するか、一時的に停滞するかの分岐点にいると考えられます。
仮に下落する場合も、移動平均線の動き次第のところもありますので、比較的方向感が捉えやすいのが直近の動向です。
ただし、その一方で、この時期の同社の株価は上昇傾向と下落傾向が均衡しているというデータ分析の結果もあります。
直近の動向を見る限り、今回は上昇に方向感が出ているように見えますが、何か起きるか分からないのが株式市場です。よって、過度な期待をせず、あくまでも両面を考えながら、ここからの動向を見ていくのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/4/24時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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