日経平均27,000円前半まで急落も反発せず軟調に推移…週明けどうなる?~2023年3月17日版~

2023/03/17

 

日経平均株価が、再び27,000円台まで急落しました。

日経平均株価が、昨年12月以来28,000円を回復したのもつかの間、先週末から今週はじめの3日間で約1,400円急落したのを見て「いる回復するのだろう…」と心配な人はいますか?

反対に、この急落の底値はここと見て「今が仕込みのタイミング!」と積極的な動きを考えている人はいますか?

先週半ばまで、順調に上昇してきた日経平均株価ですが、突如急落しあっという間に再び27,000円前半まで戻ってしまいました。

このままボックス圏を上抜けするのを期待できる推移だっただけに、この急落は多くの投資家にとって痛手かもしれません。

反対に、この上昇に乗れなかった投資家にとっては「絶好の押し目のチャンスでは?」と好材料として受け止めているかもしれません。

急転するのが株式市場とはいえ、この急転によって、これから株式市場がどのように推移する可能性があるのか、心配な人も多いかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2023/3/2~2023/3/16の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、日経平均株価と株式市場全体が”あまり連動していない”状態でした。

3/10~3/14の3日間で、日経平均株価は約1,400円下落しましたが、株式市場全体は、株トレンド指数を見る限り、下落方向に動いていないことが分かります。

3/10の時点で、いったんトレンドが横一線になり、上昇への方向感がリセットされました。この時点では、上昇からリセットですので、急落や急転に変わりありませんが、そのまま下落方向に動きていないのが、今週の株式市場でしょう。

日経平均株価は、3日間で約1,400円下落しましたが、株トレンド指数は方向感がリセットされたあとの3/13からは押し目買い指数が比較的目立っています。

3/15、3/16と、やや底値指数も目立ってきましたが、上記の水準で考えると、下落方向への方向感は、ほとんど出ていないのと同じでしょう。

このように、上昇への方向感のリセット後は、押し目買い指数が目立っていることもあり、直近の下落は、あくまでも上昇している過程での一時的な下落可能性が高いと読み取れます。

それに対して、日経平均株価を基準に見ると、3/9をピークに下落しているので、日経平均株価を基準に相場分析する人にとっては、一気に下落方向に方向感が出ているように見えたかもしれません。

もしくは、今回の下落は日本株自体の要因ではなく、外部要因の可能性が高いので、感覚的に押し目の動きをしていると読み取れたかもしれません。

ただし、今回のようなタイミングは、私たちのように株トレンド指数を見て数値で精度高く相場分析しているか、日経平均株価の推移をもとに感覚的に相場分析しているかで、違いが出ているでしょう。

特に、ここから分岐点になってくると予測されるのが、次の展開です。日経平均株価を基準に分析すると、正直なところ全くどうなるか予測を立てにくいでしょう。

しかし、株トレンド指数を見るといかがでしょうか。まだ、確度は分からないものの、押し目買い指数の状況から、あくまでも上昇中の一時的な下落である可能性が高いと読み取れます。

ということは、早ければ週明けに押し目買いの動きの通り、再上昇する可能性があると予測できるでしょう。

仮に、そのような動きがなくても、まだ悲観的になるような下落方向への動きがあるとは想定しにくいです。

例えば、日経平均株価が約1,400円下げたこの3日間でも、株式市場全体が下落方向へ動き出すこと示す底値指数が、それほど目立っていません。

つまり、あれだけの急落とも言える動きがあっても、株式市場全体は下落方向へ動きいておらず、あくまでも上昇方向への動きがリセットされたにとどまっています。

よって、このような内訳を知っているか、それとも知らないかで、現状の捉え方や、今後の展開の予測の精度が変わります。

そういった意味で、今週は彼らのように日経平均株価を基準に相場分析するか、それとも私たちのように株トレンド指数を基準に分析するかで差異が生じた週と考えられるでしょう。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月間の状況も見ると、日経平均株価を基準に見る限り、先週までの上昇が急にストップし、下落方向に動いていることが分かります。

しかし、あくまでもそれは今週だけの動きで、この2ヶ月間で見ると、上昇前のボックス圏の範囲で推移していることが読み取れます。

今回の下落は、日本株自体ではなく外部要因の可能性が高いのですが、この2ヶ月間で見ると、ちょうどボックス圏の上値で跳ね返されて、今はボックス圏の中心よりやや下にいる程度にとどまっていると考えられるでしょう。

日経平均株価だけを見る限り、再びここから上昇前水準のボックス圏を推移すると予測されます。

それに対して株トレンド指数を基準に見るとどうでしょうか。株トレンド指数を見ると、天井指数が不自然な下がり方をしているのが今週です。

通常であれば、3/9をピークに少しずつ天井指数が下がりゼロに近づきながら失速します。しかし、今回の下落は外部要因の可能性が高いこともあり、一気にゼロ付近まで下がっています。

そして、その後この2ヶ月間で見ても、押し目買い指数が比較的高い水準まで上昇しています。

この状況をふまえると、このままボックス圏を再び横ばいに推移することも考えられますが、今は押し目のタイミングで、再び先週までの上昇の水準まで上昇するシナリオも考えられます。

また、日経平均株価は急落したものの、昨年末のように底値指数が目立っていないことから、下落方向にも動いていないことも分かります。

よって、株トレンド指数を見る限り、現状は再び方向感がなくなったか、押し目の動きをし、再度上昇する2つのシナリオの可能性が高いと読み取れるでしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/3/16(木)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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