日経平均28,000円前後を推移の裏で、日本株全体は上昇中…週明けさらに上昇の可能性は?~2022年11月25日版~
今、まさに「日本株全体が上昇している」を実感している人はいますか?
それとも、全く反対に日経平均株価が大きく上昇していないので「あまり上昇していない」と感じている人はいますか?
今週は日経平均株価がなだらかに上昇している裏側で、株式市場全体は上昇を開始、好調に推移しています。
依然として、長期のボックス圏を推移してはいますが、久々に日本株全体が上方向に動き出しました。
このまま長期のボックス圏を上抜けすることを期待し、日経平均株価も8月中旬以来の29,000円に到達することも期待したいところでしょう。
日経平均株価の推移では、なかなか読み取れないところですが、短期的に見て、日本株は好調に推移しています。そうなると、ここから日本株がどうなるのか気になる人も多いかもしれません。
そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。
今週の株式市場動向
こちらをご覧ください。こちらは11/10~11/24の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。
- 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
- 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
- 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
- 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
- OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
- RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数
※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください
これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、日経平均株価と株式市場全体が”ほぼ連動”している状態でした。そして、株式市場が上昇に向かって動き始めたと捉えられます。
ただし、株トレンド指数を基準に相場分析している私たちは、そのように考えられますが、日経平均株価を基準に相場分析している投資家にとっては、そう判断するのが難しい週でした。
なぜなら、今週の日経平均株価も、続伸はしているものの、それほど大きな上昇は見せていないからです。
11/21~11/24の期間で見ると、円単位で430円程度の上昇です。この値幅ですと、%で見ても、毎日1%に満たない動きでした。
そのような日経平均株価の小幅の動きから、株式市場全体が、上昇に向かって動き始めているというのは、なかなか判断が難しいでしょう。
反対に、株トレンド指数で相場分析している私たちは、天井指数と空売り指数の動向から、先週よりも株式市場全体が上昇し始めていることが分かります。
このように、今週は日経平均株価を基準に相場分析する人と、私たちのように株トレンド指数で相場分析する人で、相場観が違っていたと考えられるでしょう。
繰り返しになりますが、今週は株トレンド指数の動向を見ても分かる通り、相場全体が上昇に向け動き出していることが分かります。
これまで上昇にブレーキを掛ける空売り指数が天井指数と同じような水準を維持していましたが、今週から、その勢いがなくなり、天井指数だけが上昇してきています。
では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、やはり日経平均株価と株トレンド指数のどちらで相場分析をするかで、分析結果が違うと考えられます。
日経平均株価は、先週よりは上昇し、「なだらかに上昇してきている」動きをしています。それに致し、株トレンド指数は、株式市場全体を「上昇トレンドが牽引している」と読み取れます。
まだ、ダマシの可能性もあるので、あくまでも超短期的な上昇トレンドであることは否めませんが、これまでの傾向で考えると、来週はさらに大きな上昇があることが想定されます。
もし、ダマシである場合は、11/24の上昇がピークで、来週はとても小さな上昇が発生し、そのまま失速すると想定されます。
上昇の確率は、順張り戦略で考えると40%程度ですので、ダマシの可能性は高いものの、この2ヶ月感を見ても分かる通り、ここまでスッキリと上昇しているのは、今週だけです。
直近で見ても、日経平均株価が29,000円に到達した8月中旬にさかのぼります。さらに、さかのぼると、天井指数が同水準まで到達したのは、6月上旬以来です。
ただし、6月は空売り指数がそれほど発生していなかったので、大きな上昇とはならず、突発的な上昇にとどまりました。
この点を考慮すると、今起きている上昇への動きは、この1年間の中では、最も大きくなる可能性のある動きだと考えられるでしょう。
なお、毎回お伝えしている話になってしまいますが、依然として”長期のボックス圏を抜けていない”ことには注意が必要です。
日経平均株価を基準に見ると、ボックス圏の上値のいったんの目安は8月中旬の高値29,000円に再度到達するかでしょう。
株トレンド指数の発生状況を見る限り、昨年9月の短期的な上昇トレンドのような流れはありますが、もし、そうならずダマシであった場合は、引き続きボックス圏を推移することになるでしょう。
そういった意味では、来週がこれまでの長期のボックス圏を抜けるかどうかの分岐点になるでしょう。
これは日経平均株価の動きでは分からないので、株トレンド指数を引き続き見ていくことになりますが、週明けの株トレンド指数が、どう動くかは、引き続き注力していく必要があるでしょう。
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2022/11/24(木)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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