東京海上<8766>10月末から上昇で年初来高値を更新し、再度更新を狙うも、調整局面に突入中…決算発表で株価どうなる?
11/18に第2四半期決算発表を迎える東京海上ホールディングス<8766>。昨年同時期にはおよそ2,000円付近に位置していましたが11/11には年初来高値を更新しました。
直近は、10月末からの上昇により、25日移動平均線は右肩上がりを形成し、75日移動平均線は夏場のボックス圏内での動きを受けて、右肩上がりの角度は浅くなっています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(11月中旬~12月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2021年の株価の推移では、上昇傾向が12回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、この時期は上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて4回あります。その中には、30%以上の下落が2008年のみ見られます。対して、5%以内の変動は、上下合わせて14回見られます。
これを考慮すると、この時期の同社の株価は、上昇傾向があるものの、小幅な変動にとどまる可能性が高いと考えられるでしょう。
なお、下落時に一度だけ30%以上の下落がありましたが、それ以外は10%以上の下落は見られません。この点もふまえると、下落時も小幅にとどまる可能性が高いと考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2976.5円
下値目安:2,630円
※11/10終値2,799.5円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.3%、下落幅は約6.0%と考えられます。よって、上値は「2976.5円」、下値は「2,630円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、引き続き上昇が続き、11/11に更新した年初来高値を再度更新することになります。そうなると、ここから更に上昇することが期待できるでしょう。
なお、直近の株価の25日移動平均線からの乖離率は、10%以内に収まっています。しかし、今後の上昇で乖離率が大きくなった場合は、調整局面に入ると想定されます。
まさに今が、その調整局面かもしれませんが、こういった場面も見られますので、全体的に上昇傾向があるからと言って、過度な上昇への期待は控えるようにすると良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線を下抜けし、75日移動平均線より高い位置まで下落します。
こうなると、これまでゆるやかに上昇を継続してきましたが、この上昇がここでいったん落ち着くと考えられるでしょう。
日本株全体が、年末に向け上昇傾向があるので、ここを押し目買いのチャンスと捉えることもできそうです。しかし、75日移動平均線に近づいていることもあり、さらに下落することも想定されます。
もし、下落方向に株価が動いた場合は、安易に再上昇を期待せず、さらなる下落がないか慎重に見てから、売買の判断をしたほうが良いでしょう。
このように同社は、これまで緩やかに上昇を続け、ここから更に上昇するか、それとも下落するかの分岐点と考えられます。
これまでの傾向を見る限り、全体的に上昇傾向があり、下落時も小幅の可能性が高いので、ここから調整局面に入り、再度上昇を狙うことも想定されます。
ですが、万が一、下落方向に株価が動いた場合は、これまでの流れが変わることも予測されます。
ちょうど今、方向感が乏しいタイミングにきていますので、ここからの方向感を見てから売買のタイミングを見極めるのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/11/16時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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