日経平均28,000円を目前に上昇しきれず停滞中…週明け上昇の可能性は?~2022年11月4日版~

2022/11/04

 

今週前半は日経平均株価が上昇傾向にあったこともあり「このまま上昇だ!」と、上昇を期待した人はいますか?

反対に、なかなか上値が重たく、スッキリとした展開がないので、「また下落するのでは…」と心配な人はいますか?

11月に入ったこともあり、そろそろ年末を見据えた動きを見せてくる時期に入りました。今週は、9月下旬以来、日経平均株価が27,500円を回復したこともあり、28,000円が射程圏に入ってきました。

しかし、なかなか順調に推移することなく、28,000円を目前に上昇しきれず、再び足踏み状態の様子を見せています。

このようなことと、年末に向けた動きのこともあり、「ここから株価がどうなるのか?」が気になる個人投資家も多いでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは10/20~11/2の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週と同様に日経平均株価と株式市場が”ほぼ連動ている”週でした。

ただし、今週は祭日があり立ち会いが少ないので、あくまでも週の前半は、ほぼ連動している状態であったというのが、正しい表現になるでしょう。

また、先週までは、無風状態に近い中での、ほぼ連動した状態でしたが、今週は、先週よりも全体的にトレンドが発生してきた中での、ほぼ連動している状態でした。

些細なことに見えますが、トレンド発生状況の違いは、株式市場全体の動きが変わります。

ここから詳しくみていきますが、ここが私たちのように株トレンド指数を基準に相場分析している私たちと、日経平均株価を基準に相場分析している彼らとの違いを生むことになるでしょう。

では、詳細を見てみましょう。10/31、11/1は、株トレンド指数の中でも、天井指数が最も大きな指数でした。そして、11/2は、空売り指数が最も大きな指数でした。

それと連動するように、日経平均株価も、10/31、11/1と続伸しました。11/2は、相場全体の上昇にブレーキをかける空売り指数の通り、小幅下落にとどまりました。

この動きを見る限り、日経平均株価を株式市場全体は、ほぼ連動した動きをしていました。

しかし、1点だけ注意があります。それは週明け10/31です。

日経平均株価は、割合でいうと1.78%の小幅上昇ですが、円単位でみると約480円上昇しています。また、日経平均株価が9月下旬以来、27,500円に到達しました。

それをふまえると、日経平均株価を基準にし、かつ円単位で株式市場のトレンドを捉えている人にとっては、ここは大きく上昇したと感じたかもしれません。

ですが、実際には、日経平均株価が1.78%上昇した10/31よりも、0.33%上昇した11/1のほうが、天井指数が伸びています。

ここから、10/31の日経平均株価の上昇は、日経平均株価に採用されている銘柄を中心に上昇したか、寄与率が高い銘柄上昇したと推測できるでしょう。

一方、11/1は日経平均株価の採用銘柄以外も、上昇していたと読み取れます。また、11/2も日経平均株価は、小幅下落したものの、天井指数は10/31よりも高い水準です。

このように、日経平均株価と株式市場全体の動向は、ほぼ連動しているものの、それはあくまでも方向感が同じだけであり、内訳はずいぶん違っていることが分かります。

もちろん、この時点では、日経平均株価を基準に相場分析している彼らと、株トレンド指数を基準にしている彼らで、それほど差異はありません。

しかし、長期的に続くボックス相場を考慮すると、我慢比べのような状況が続いていますので、我慢が限界にきたときの行動が、このような場面で差異になるかもしれません。

なお、ここはまだ判断が難しいところですが、今週前半の動向を見る限り、現状は株式市場全体が、やや上がり過ぎの可能性があります。

しかしながら、その一方で、上昇直前の動きのようにも見受けられます。

まだ、空売り指数が30未満の水準なので、何とも判断は難しいところですが、11/2時点で、空売り指数が天井指数を上回っているので、このまま失速する可能性があります。

その一方で、確率としては40%程度になりますが、これが上昇に向けた前兆にも見受けられます。

これについては、週明けの動向をみてみないと判断できないところですが、先週までと違って、株式市場全体に、より動きが出てきたと考えられるでしょう。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場も、日経平均株価を基準に見ると、先週に続きやや上昇してきていると読み取れます。

そして、こちらも同じように、先週よりもやや高い位置で日経平均株価が推移してきています。

日経平均株価が27,500円まで一時回復し、ようやく9月下旬以来の水準まで回復してきました。

株トレンド指数を見ても、日経平均株価が28,000円の水準を推移していた9月中旬までには届かないものの、全体的にトレンドが発生してきたと読み取れます。

上記の通り、ここからさらに上昇するかは、判断が難しいところですが、これまでのように無風状態に近い状態ではありません。

そういったこともあり、ようやく上にも下にも、どちらにも動く準備ができてきたと考えられます。

ただし、依然として注意しなければならないのは、全体としては長期のボックス圏を推移していることです。

短期で見ると、ここから動く可能性がありますが、長期や空売り指数の動きを見ると、先週よりもやや高い位置のボックス圏の上値で跳ね返られる可能性もあります。

そういった意味では、上昇への期待もありますが、その一方で、これまでのように直近のボックス圏の範囲で上下を繰り返す可能性があります。

もしくは、上昇するにしても、一気に上昇するのではなく、10月以降の日経平均株価の推移の通り、上下しながら、ボックス圏の水準を、少しずつ上昇してくる動きが想定されるでしょう。

このように、先週までの無風状態に近いところを脱してきましたが、まだ方向感がないと言えばない状況です。

動きが出てきただけに、ここからの上昇などに期待したいところですが、引き続きボックス圏を推移していることを念頭におきがなら、動向を見ていくと良いでしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/11/2(水)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

この記事の「株トレンド指数」を使うことで、相場の天井付近や底値付近を、できるだけ具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、この記事で使用している『株トレンド指数(無料版)』を今すぐ手に入れてください。

 

この記事で使用している【株トレンド指数(無料版)】を受取るにはこちらをクリック

 

【無料】で『株トレンド指数(無料版)』を受け取るには、今すぐこちらをクリックしてください。

この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

【高橋佑輔の関連記事】

株式会社シナジスタ
なぜ「高値掴みする投資家」と「底値付近で買える投資家」がいるか?それは「値動きの法則」の知識の差です。その法則を使い、過去12年で11年間利益を上げる現役トレーダー高橋佑輔が相場を分析。法則を学び、底値付近で買える投資家を目指しましょう。
株式会社シナジスタの提供する、コラム・教育サービスは、投資に関する考え方の一例をご紹介するというものですので、その正確性や完全性等について保証するものではありません。 実際の投資はお客様のご判断・ご責任で行って頂くものであり、当社は、お客様の投資におけるいかなる利益も保証するものではなく、また、お客様の投資によるいかなる損害に対しても補償を行うものでもありません。 本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

このページのトップへ