日経平均27,000円割れ…GW明けどうなる?~2022年4月28日版~
日経平均株価が、27,000円を割れこみ、これからが株価は下落方向に動くのではないかと心配な方はいますか?
もしくは、上値が重たい展開が続いて、待つに待つことができず、もう動いてしまいたいと思って、売買することの我慢が難しい人はいますか?
先週に続き、全くといってよいほど方向感がないボックス圏を日本株市場は推移しています。それに加えて、連休を前に閑散としていることもあり、動きが少ない状況です。
ここから日本株は、どうなるでしょうか?そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。
今週の株式市場動向
こちらをご覧ください。こちらは4/13~4/27の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。
- 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
- 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
- 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
- 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
- OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
- RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数
※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください
これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、日数が少ないので、あくまでも超短期的な視点ではあるが、先週に続き日経平均株価と市場全体の連動性が低い週でした。
日経平均株価が約515円下落するなど、体感では大きく下落したように感じる個人投資家もいたかもしれませんが、それでも2%に届かない水準の下落におさまっています。
今週3日間だけみると、日経平均株価が週初めから週末に掛けて下落しているので、日経平均株価を基準に見る個人投資家にとっては、やや悲観的な週だったかもしれません。
しかし、ボックス圏を象徴するかのように、2%に届かない程度の上下への変動が続き、まだ市場全体の方向感が乏しいと考えられます。
また、株トレンド指数も全体的に乏しく、先週に続いて、トレンドらしいトレンドが発生していない無風状態に近い状態でした。
その中で、やや気になるのは連休を前に手仕舞いをする投資家が多いのか、全体の中では「底値指数」がやや目立っていることでしょう。
空売り指数が、安全圏の水準である10をギリギリで保っている状態なので、ここから一気に暴落する可能性は低いと考えられます。
ただし、先週は日々トレンドが変わるような動きをしていたものの、今週3日間だけは下落方向に傾いています。まだ、気にするほどの下落基調ではないが、一つの情報として抑えておくと良いでしょう。
なお、直近2ヶ月の状況を見ると、先週からトレンドらしいトレンドがなくなってしまっていることが分かります。
株トレンド指数を見ても、日経平均株価を見ても無風状態に近い状態でボックス圏を推移していることもあり、展開が読みにくい状況が続いています。
特に今は、連休を前にポジションを整理し手仕舞いをしている投資家が多く、閑散としていることが想定されます。
連休明けに買い戻しなどで、一時的に上昇するかもしれないが、本質的にはボックス圏を抜ける動きではないないだろう。
よって、連休明けに一気にトレンドが発生するのを期待するのではなく、引き続き、方向感のないボックス圏を推移すると考えるのが良いでしょう。
そして、ボックス圏を抜ける兆しがいつあるかを、できるだけ早めに察知できるように株トレンド指数の発生状況をおさえておくと良いだろう。
連休明けのポイント
上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。
※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください
【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週も失速したが、より上昇のパワーが失速している。引き続き、株式市場全体を牽引するような上昇のパワーが発生していないことが分かる。
OVER指数と共にカギとなる空売り指数も、先週に続き10以下の水準になっている。これをふまえると、しばらく小幅上昇など、上値が重たい状態が続くのではないかと考えられる。
連休前に手仕舞いをしている投資家が多いのか、直近ではもっとも上昇のパワーが失われている週である。
それをふまえると、連休明けからの急上昇は考えにくいので、楽観視することなく、このボックス圏が続くことを想定し、抜けるのを待つのが良いであろう。
【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、突発的な材料がない限り、連休明け早々に大幅下落や暴落する可能性は低いと考えられる。
ただし、やや気になるのは先週末から今週に掛けてプラス圏を推移していることである。まだ、警戒するほどの大きさではないが、下落方向へのパワーを株式市場が蓄積している動きにも見える。
そういった意味では、連休明け早々の大幅下落や暴落の可能性は低いものの、万が一のことは念頭において置くのが良いであろう。
日経平均株価は、小幅に上下しながら、やや下落基調であるが、RISK指数は、徐々に上昇している。もし、空売り指数が下落し、10よりも下の水準が続く場合は、現状よりも警戒を強めたほうが良いだろう。
依然として、株式市場全体はボックス圏を推移しているが、今週に限っては、上昇のパワーよりも、下落のパワーが強くなっている。
このバランスを見ると、大幅下落や暴落の可能性は低いとはいえ、決して楽観視することなく、株式市場と向き合うのが良いであろう。
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2022/4/27時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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