東京海上HD<8766>9月末の年初来高値更新後、横ばいに推移しながらも、再び年初来高値更新の射程圏に突入中…決算発表で株価どうなる?
11/19に第2四半期決算発表を迎える東京海上ホールディングス<8766>。コロナ・ショック後は、上昇下落を繰り返しながら長期的には横這いでの推移をしていました。
そして、今年前半はやや下落傾向にあったものの、6月以降上昇を開始し、9月末に年初来高値を更新しました。現在は、再び年初来高値更新できる水準を横ばいに推移中です。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(11月上旬~12月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、上昇と下落の可能性は、ほぼ均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、ほとんどが10%以内、もしくは10%をやや超える変動にとどまっています。その一方で、2008年に約40%の下落、2016年に約25%の上昇が見られました。
これらを考慮すると、通常ではそれほど株価が変動しない傾向がありますが、何か材料があると、株価が他の銘柄よりも大きく変動する傾向があると考えられます。
そういった意味では、それほど変動がない傾向があるからと、安易に売買をしてしまうと、想定と違った動きをする可能性があるので、難しさを感じる時期かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:6,430円
下値目安:5,456円
※11/5終値5,981円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.5%、下落幅は約8.7%と考えられます。よって、上値は「6,430円」、下値は「5,456円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、9月下旬につけた年初来高値を更新します。そうなると、直近の横ばい状態から、上昇に転じる可能性が高いでしょう。
ただし、同社の株価はこれまでの動向を見る限り、どちらかのトレンドに一辺倒に動くというよりも、小刻みに上下する傾向が見られます。
それをふまえると、上昇後に調整の下落などがあることを想定しておくのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位に位置している75日移動平均線を大きく下抜けします。
そうなると、短期的に下落トレンドに転換する可能性が出てきます。そして、その後は、しばらく低迷する可能性が高いでしょう。
そういった意味でも、もし下落する場合は75日移動平均線に対して、どのような動きをするかに注目すると良いでしょう。
このように同社は、再び年初来高値更新も狙える位置にいますが、これまでの傾向をふまえると、一気に低迷する恐れもあります。仮に、何らかの材料があると、2008年のように一気に下落するリスクもあります。
それを考慮すると、年初来高値を更新し、そのまま上昇することを期待したいですが、リスクがあることもふまえて、投資判断をすると良いでしょう。
場合によっては、今はどちらにトレンドが向くか分からない分岐点ですので、トレンドが発生するまで、様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/11/17時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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