ファストリ<9983>3月に高値更新も下落が続き直近に年初来安値を更新し軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
10/14に本決算発表を迎えるファーストリテイリング<9983>。昨年の上昇の勢いのまま3月に年初来高値を更新しましたが、その後は軟調に推移しています。
直近は急反発し25日移動平均線がやや上向きはじめたものの再び横ばいに推移し、下降する75日移動平均線に近づいてきています。そして、再び軟調に推移しています。
そのような中、本決算を迎える同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の本決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(10月上旬~11月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移では、上昇傾向が9回、下落傾向が12回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上下合わせて10%以上もしくは10%近い変動は4回あります。5%以内の変動は14回あります。これを考慮すると、下落傾向はあるものの、株価の変動は比較的小さいと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:77,410円
下値目安:69,510円
※10/5終値72,850円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.2%、下落幅は約4.5%と考えられます。よって、上値は「77,410円」、下値は「69,510円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、25日・75日移動平均線を上抜けします。直近の高値にはお呼びませんが、短期的に上昇する可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、10/6につけた年初来安値を更新します。そうなると、いったん上に向きかけていた25日移動平均線が、再度下向く可能性が出てきます。
そうなると、引き続き短期的に下落する可能性があり、その後の株価の動きには注意が必要でしょう。
このように同社の株価は、直近は一時的な急上昇はあったものの、再び軟調し年初来安値を更新し軟調に推移しています。
それを考慮すると、もし下値目安まで下落すると更に年初来安値を更新するので、過去に起きた10%程度の下落リスクもあることを考えて投資判断するのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/10/12時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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