ファストリ<9983>今年3月に年初来高値を更新も、短期的下落局面に入り直近は軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
7/15に第3四半期決算発表を迎えたファーストリテイリング<9983>。コロナ・ショック後堅調に推移し、昨年末には90,000円台に到達しました。
そして、そのまま好調に推移し、今年3/2には、110,500円まで上昇し、年初来高値を更新しました。しかし、その後は反落し、80,000円を前後して低迷した動きが続いています。
そのような中、第1四半期決算を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月上旬~8月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が12回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上下合わせて10%以上の変動は、過去に3回のみにとどまっています。これを考慮すると、同社の株価は、比較的値動きが小さいと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:86,600円
下値目安:77,770円
※7/5終値81,500円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.2%、下落幅は約4.5%と考えられます。よって、上値は「86,600円」、下値は「77,770円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在上位にある25日移動平均線を上抜けし、さらにその上にある75日移動平均線付近とまで到達します。
その勢いのままでさらなる上昇を期待したいところですが、直近の推移を見る限り、この価格帯を前後する動きが予測されるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、20年11月以来の安値となり、直近の安値を更新します。現在、75日、25日移動平均線ともに右肩下がりに推移していることも考慮すると、下落傾向が顕著になる可能性が高いでしょう。
このように同社は、これまで堅調に推移してきましたが、ここにきて上値が重い展開が予測されます。特に、直近の動向をふまえると、ここからさらに下落するかの分岐点とも考えられます。
よって、このようなときは無理に売買することなく、様子見をするのも選択肢の一つでしょう。ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/7/14時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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