ニトリHD<9843>コロナ・ショックから順調に上昇するも、今年に入り軟調に推移し、直近も緩やかに下降中…決算発表で株価どうなる?
6/30に第1四半期決算発表を迎えるニトリホールディングス<9843>。コロナ・ショック後は、およそ14,000円台まで落ち込みましたが、すぐに反発し、2020年6月には20,000円台に到達しました。
しかし、その後は大きな変動の無いままボックス圏を推移し、今年からは緩やかな下落傾向を迎えています。
そのような中、第1四半期決算を迎える同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ニトリホールディングス<9843>の第1四半期決算前後の株価動向は?
決算を挟んだ1ヶ月間(6月下旬~7月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2003年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が4回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、明確に上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、5%以上の変動がほとんどを占めています。また、10%の以上の変動は上下合わせて9回あります。これをふまえると、同社の株価は比較的大きく変動しやすい傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ニトリホールディングス<9843>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:20,110円
下値目安:16,665円
※6/21終値18,290円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約9.9%、下落幅は約8.9%と考えられます。よって、上値は「20,110円」、下値は「16,665円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、節目となる20,000円を回復します。そこからさらに上昇を期待したいところですが、25日移動平均線との乖離が大きいので、一時的な上昇に留まる可能性が高いでしょう。
むしろ、上昇は一時的だという前提のもと、そこからの急な反落にリスクに備えたほうが良いかもしれません。
反対に、下値の目安に到達した場合は、直近の年初来安値を更新します。そのときは、75日移動平均線の下に位置する25日移動平均線を下抜けします。
こうなると、過去の最大下落幅である13%前後の下落も想定したほうが良いでしょう。
同社の株価は、これまでの傾向を見る限り、この時期には上昇しやすい傾向があります。しかし、直近の動向は、上値が重たい展開で、仮に上昇しても一時的な上昇である可能性が高い状況です。
反対に、下落した場合は、これまでの最大幅付近まで下落するか、それを更新する可能性もあるでしょう。
これまで順調に上昇を続けてきた同社ですが、今年に入り軟調に推移し、緩やかに下落傾向にあるところが気がかりです。
それをふまえると、上昇の展開を期待するのが難しいこの時期に無理に売買することなく、様子見をするのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/6/28時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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