三菱UFJ<8306>3月に年初来高値を更新するも直近は調整局面に突入し600円前後を推移中…決算発表で株価どうなる?
5/17に本決算発表を迎えた三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>。コロナ・ショック後は低迷が続いていましたが、2020年末より上昇を開始しました。
その後、今年3月に年初来高値を更新したものの現在は調整局面に入っています。しかし、現在もコロナ・ショックの下落前水準を上回り600円前後を推移中です。
そのような中、本決算発表を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の本決算前後の株価動向は?
では、決算を挟んだ1ヶ月間(5月中旬~6月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2001年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が11回見られます。これを見る限り、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、5%以上が上下合わせて14回あります。その中には、10%以上のものが7回あります。
これをふまえると、同社の株価はこの期間に、比較的大きく変動しやすい傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:656.3円
下値目安:553.6円
※5/10終値607.9円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.9%、下落幅は約8.9%と考えられます。よって、上値は「656.3円」、下値は「553.6円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、3/22の年初来高値「660.3円」付近に達します。その場合は、再度短期的に上昇局面を迎える可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位に位置している75日移動平均線を下抜けします。そこから、反発を期待したいところですが、現在よりも一段低い水準で横ばいに推移する展開になるでしょう。
また、現在25日移動平均線は、75日移動平均線の上に位置しているものの、展開次第では下抜けする可能性があります。そのときは、さらにもう一段下落すると考えられるでしょう。
このように同社は、この時期に株価が比較的大きく株価が変動しやすいこともり、下落時のリスクがやや気になるところです。また、調整局面に入っていることもあり、やや方向感が定まらないのも気になります。
そういった意味では、ここで無理に売買することなく、この調整局面は様子見をするのも選択肢の一つではないでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/5/17時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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