富士フィルムHD<4901>昨年からの上昇トレンドが継続し直近も年初来高値を更新し好調に推移中…決算発表で株価どうなる?
5/12に本決算発表を迎えた富士フィルムホールディングス<4901>。コロナ・ショック直後には4,000円台前半まで下落したものの、昨年7月から上昇を開始し、今年5月には年初来高値を更新するまで上昇中です。
半年以上も上昇トレンドが継続し、25日、75日移動平均線ともに、現在も右肩上がりに推移し、好調を維持しています。
そのような中、本決算発表を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
富士フィルムホールディングス<4901>の本決算前後の株価動向は?
では、決算を挟んだ1ヶ月間(4月下旬~5月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が15回見られます。これを見る限り、下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上昇時は5%以上の変動が2回見られました。それに対し下落時は、8回見られます。これをふまえると、下落時のほうが変動が大きい傾向があると読み取れます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
富士フィルムホールディングス<4901>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:7,488円
下値目安:6,576円
※4/26終値7,033円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.4%、下落幅は約6.4%と考えられます。よって、上値は「7,488円」、下値は「6,576円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、5/10の年初来高値「7,280円」を更新します。こうなると、このまま好調に推移し、さらに上値を狙う展開が期待できるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位に位置している75日移動平均線付近まで下落します。このときは、75日移動平均線を下値抵抗線として反発する可能性があるでしょおう。
仮に反発せず、もみ合いが続く場合は、ここでトレンドが変わるかもしれません。そういった意味では、決算発表後に下落が見られた場合は、慎重に売買するのが良いでしょう。
このように同社は、これまで好調に推移しているトレンドが、そのまま継続し、更に上値を狙う展開になるか、反対に下落しトレンドが転換するかの分岐点でもあります。
これらを考慮すると、上昇一辺倒ではなく、下落リスクもあることをふまえながら売買するのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/5/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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