トヨタ自動車<7203>決算発表前日に年初来高値を更新し、今月に入り急上昇中…株価どこまで上がる?
2/10に第3四半期決算発表を迎えるトヨタ自動車<7203>。2月に入り第3四半期決算発表を前にして大きく窓を開けて急上昇しています。
決算発表前日に年初来高値更新し、その勢いが増しているようにも見られます。
そのような中、第3四半期決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
トヨタ自動車<7203>の第3四半期決算前後の株価動向は?
同社は、直近に急上昇していますが、25日移動平均線、75日移動平均線ともに緩やかな動きです。ただし、株価は連日その両線を大きく上下に変動しながら推移しています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(1月下旬~2月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が8回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、この時期はやや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%超えたのは上下合わせて4回にとどまっています。これを考慮すると、この時期は株価が、それほど大きく動かないと考えられるでしょう。
ただし、直近の5年を見ると、変動幅は小さいもの下落傾向がみられることは気になる点かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
トヨタ自動車<7203>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:8,161円
下値目安:7,219円
※1/25終値7,677円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.3%、下落幅は約5.9%と考えられます。よって、上値は「8,161円」、下値は「7,219円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、決算発表前日に更新した年初来高値をさらに更新することになります。
よって、さらなる上昇を期待したいところですが、伸び幅が比較的小さいので、限定的な上昇にとどまる可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、直近に窓を開けて上昇を開始する際の水準に戻ることとなります。
そうなると、しばらく様子見が強まり、75日移動平均線が下値の抵抗線になるでしょう。ただし、下抜けするような場合は、新しい展開に備える必要があると考えられます。
このように同社は、決算発表を目前に年初来高値を更新するなど好調に推移しています。しかし、例年の傾向を見る限りで、さらに上昇の勢いが増す可能性は低いと考えられます。
むしろ、直近5年間のように下落し、下値の抵抗線を下抜けすると、これまでの展開が変わることが予測されます。
それを考慮すると、直近の上昇に惑わされることなく、このようなデータ分析をもとに、これまでの傾向をふまえながら売買するのがよいでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/2/9時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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