なぜ「損切り」と「利益確定」のタイミングは個人投資家にとって難しいのか?~2月の株価動向~
多くの個人投資家が株式投資の中で、難しいと感じているのが「損切り」と「利益確定」のタイミングでしょう。実際、私たち独自の調査で約1200名の個人投資家に「投資で最も難しいと感じること」を調査したところ、このようなものがTOP3に出てきました。
個人投資家が「投資で最も難しい」と感じることTOP3
第1位:損切り・利益確定のタイミング
第2位:買いのタイミング
第3位:株価動向の予測
大まかに言うと、これは「株価がどのように動くか分からない」ということが根底にあるかもしれません。特に、1位の損切りや利益確定のタイミングは、その後の利益を左右するので緊張感があり、最も難しく感じるのでしょう。
そこで、ここでは2月の株価動向を見ながら、「なぜ難しく感じるのか?」を解説します。
2月の株価動向は?
このグラフは、2月の月初に日本株全てを買い付け、月末に売却したときの結果を表したものです。これを見ると、その月は上昇傾向なのか、下落傾向なのかを把握することができます。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2月は上昇と下落を繰り返しているのが分かります。上昇傾向は12回、下落傾向は14回見られます。これを見る限り、やや下落傾向あると考えられるでしょう。
2月の勝率を見ると「約49.9%」です。先月と比較して、約2.7%下落しています。
これを考慮すると、上昇と下落がほぼ均衡していた1月よりも、明らかに下落傾向があると読み取れるでしょう。
特に、0.1%ではありますが、勝率が50%を切っていることが気になります。これは、損益がややマイナスになる可能性があることを示すので、負け越す可能性もあるということでしょう。
よって、この2月は年末から年始にかけての上昇が失速し、株式市場全体が軟調に推移すると考えられます。
だからこそ、2月はできるだけ慎重に銘柄選定し、大きな利益よりも小さな利益を積み上げていくのが売買のポイントだと読み取りました。
なぜ「損切り」と「利益確定」のタイミングは難しいのか?
難しいのは、このような株価動向を把握しているか、していないかの違いとも考えられます。また、これは「買いのタイミング」や「株価の予測」が難しいと感じる要因の一つでもあります。
もし、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「今は売らないほうが良い」「今は買わないほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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