日清食品HD<2897>昨年夏場以降の下落トレンドから回復の兆しを見せるも再び低迷中…決算発表で株価どうなる?
2/3に第3四半期決算発表を迎える日清食品ホールディングス<2897>。2020年前半は堅調に推移してきたものの、夏場以降トレンド転換し短期的な下落傾向が見られます。
現在は、コロナ・ショック前後の株価水準付近に位置しています。そのような中、第3四半期決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
日清食品ホールディングス<2897>の目標株価は?
同社は、昨年夏場以降25日移動平均線が75日移動平均線の下を推移していました。しかし、今年に入り、直近は徐々に上昇したことで、再度25日線が75日線を上抜けしてきています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(1月下旬~2月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、この時期は上昇傾向があることが分かります。
変動幅を見ると、5%以上の変動が上下合わせえて12回見られます。ただし、10%以上の変動は上下合わせて2回と少ない割合です。
これをふまえると、同社の株価は決算発表前後で、それほど大きく株価が推移する可能性は少ないと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本電気<6701>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:9,630円
下値目安:8,640円
※1/20終値9,230円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.4%、下落幅は約6.4%と考えられます。よって、上値は「9,630円」、下値は「8,640円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、直近の高値を更新します。そうなったときは、現在の上昇傾向が続く可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線が、75日移動平均線を再び下抜けすることになります。こうなったときは、短期的に下落する可能性があるでしょう。
また、その後は、25日線75日線が狭まっている中で、次の大きな動きがあるまではもみ合いが続くことが予想されるでしょう。
このように同社は、昨年前半の上昇が一服し、再び上昇の兆しがあるものの、再度どちらに株価が動くか分からない状況とも考えられます。
このように方向感が難しいときは、ムリに売買することなく様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/2/2時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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