稲葉製作所<3421>株主優待権利確定。直近は上昇するも長期でボックス圏を推移中…権利確定後、株価どうなる?
12/11に第1四半期決算発表を通過した稲葉製作所<3421>。第1四半期決算発表以前は、横ばいに推移していましたが、決算後から徐々に上昇してきています。
そのような中「株主優待」の権利確定の1月末を迎えます。株主優待が人気の銘柄は、これを狙った買いが入ることで、株価に動きが見られます。
同社はこの株主優待の権利確定後、株価はどのように推移するのでしょうか?
稲葉製作所<3421>の優待権利確定前後の株価動向は?
同社は、長期的に見るとボックス圏内にあります。2020年は例外的にコロナ・ショックで大きく株価が変動しましたが、現在の動向をみると、従来と同じように大きな値動きがないまま横這いで推移しています。
では、権利日前後10日間(1月下旬~2月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇は2回、下落19回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は下落傾向があると考えられます。
変動幅を見ると、最大でも下落時の8%付近でとどまっています。あまり変動幅は大きくありませんが、全体的に下落傾向があることはリスクかもしれません。
では、同社の株価は権利確定後に、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
稲葉製作所<3421>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-3.32%~3.92%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約3.9%、下落幅は約3.3%と考えられます。よって、現在の株価(1/15終値1,410円)で計算した場合、権利確定後には、おおよそ「1,363円~1,465円」の範囲で変動する可能性があります。
もし上昇時の株価に到達すると年初来高値を更新します。しかし、これまでの動向をみると明確に下落傾向があるので、なかなか難しいかもしれません。
むしろ、権利確定後に下落傾向があるので、ここを意識しながら売買のタイミングを考えると良いのではないでしょうか。
このように、株主優待銘柄もデータ分析することで、買いどきや売りどき、もしくは何もしないという選択肢を戦略的に考えることができます。
ぜひ、このような株価動向を掴んで、あなたの投資スタンスを判断してはいかがでしょうか。
※本記事は2020/1/18時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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