ファストリ<9983>年末の年初来高値を再び更新し急上昇しながら高値圏を推移中…ここから、どこまで上昇する?
1/14に第1四半期決算発表を迎えたファーストリテイリング<9983>。年末の大納会では年初来高値を更新し、年明けの大発会ではさらにその上値を更新し再び年初来高値を更新しました。
やや過熱感があるものの、依然として高値圏を推移し好調な様子がうかがえます。そのような中、第1四半期決算発表を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社は、引き続き25日移動平均線、75日線の両線の上に位置し、好調を維持し年初来高値を更新中です。
そこで、決算を挟んだ1ヶ月間(12月下旬~1月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が14回です。この数字を見る限り、下落しやすい傾向が強くなっています。
変動幅を見ると、上昇時よりも下落時の方が大きいことが読み取れます。10%を越えた上昇が2回であるのに対し、10%を越えた下落は7回あります。
これを考慮すると、下落する可能性が高く、その下落時は10%を越える大きなものになる可能性があることに注意したほうが良いかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:91,350円
下値目安:74,920円
※12/22終値84,420円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.2%、下落幅は約11.2%と考えられます。よって、上値は「91,350円」、下値は「74,920円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、1/14時点で到達した年初来高値よりも下に位置することになります。急上昇し過熱感が出ていることも考慮すると、ここからいったん調整が入り、徐々に目安に近づく可能性があるでしょう。
もしくは、そのまま過去の最大上昇時の12%程度上昇する可能性もあります。その場合は、さらに年初来高値を更新するかもしれません。
反対に下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を大きく下抜けします。そうなると昨年10月頃の水準まで下落します。
こうなると新しい展開にトレンドが変わるかもしれません。それまでの展開から切り替えて、リスク管理を十分にしたほうが良いでしょう。
このように同社は直近に年初来高値を更新し非常に好調に見えます。しかし、過熱感があることや、過去の最大上昇率は12%程度にとどまり、反対に下落時は大幅下落があることには注意が必要でしょう。
よって、上昇一辺倒で判断するのではなく、現在の好調さは一時的なことで大幅下落のリスクに備えながら売買するが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/1/14時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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