神戸物産<3038>夏場からの横ばいを抜け直近で年初来高値を更新中…決算発表で勢いづき再び年初来高値更新の可能性は?
12/14に本決算発表を迎えた神戸物産<3038>。これまで堅調に上昇してきた同社株価ですが、8月末から一段下げ、横這いでの推移でした。
しかし、12月に向けて再度上昇を開始し、12/1には年初来高値を更新しています。そのような中、決算発表を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
神戸物産<3038>の本決算前後の株価動向は?
同社は、12月に向けて上昇し、現在は3,500円前後の高値圏を維持しています。そして、長期的にも短期的にも上昇傾向にあり好調を維持しているように見られます。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(12月初旬~1月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2006年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が5回、下落傾向が8回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、下落傾向があると考えられます。
変動幅を見ると、8回の下落のうち、2回だけが10%以上だっただけで、他の期間は小さな下落にとどまっていることが確認できます。反対に上昇時は、10%以上の上昇が5回中4回見られます。
これを考慮すると、下落傾向は小さな下落にとどまり、割合は低いですが、上昇時は大きく上昇する傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
神戸物産<3038>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:4,105円
下値目安:3,231円
※12/2終値3,425円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約19.8%、下落幅は約5.6%と考えられます。よって、上値は「4,105円」、下値は「3,231円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、節目となる4,000円台に到達し、年初来高値を更新します。そのときは、2021年以降も堅調に推移する期待が持てるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線を下抜けし、75日移動平均線に近づきます。このときは、この75日移動平均線が下値の抵抗線となるでしょう。
そこから反発すれば、再上昇が期待できますが、下抜けするともみ合いが続くと考えられるでしょう。
このように同社は現在好調に推移していますが、下値の目安に推移すると展開が分からなくなるでしょう。ただし、これまでの動向を見る限り、小さな下落にとどまっているので、あくまでもリスクとして捉えるのが良いかもしれません。
以上をふまえると、同社は年明けも上昇する期待が持てる展開です。しかしながら、この決算発表前後で小さな下落傾向があることを考慮すると、ここから伸び悩むことも十分に考えられます。
よって、直近の好調さだけ見て売買するのではなく、ここから上値が重たい可能性もあることを考えながら売買するのが良いでしょう。ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/12/11時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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