吉野家HD<9861>10/9第2四半期決算発表。3月の年初来安値から徐々に回復も再び失速し停滞中…決算発表で株価上昇の可能性は?
10/9に第2四半期決算発表を迎える吉野家ホールディングス<9861>。コロナ・ショックにより一時3,000円台前半から、1,700円台まで下げました。
その後、5月までは堅調に回復していたものの、現在は2,000円前後を推移しています。そのような中、第2四半期決算を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
吉野家ホールディングス<9861>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社は、1/10に年初来高値3,050円を更新し、その後3/17には1,709円で年初来安値を更新しました。そこから回復傾向があったものの、再び失速し横ばいが続いています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(9月中旬~10月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が9回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇と下落が均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、2005年、2008年の15%以上の変動を除き、10%以内の変動にとどまっています。これらを考慮すると決算前後で株価が大きく変動する可能性は低いでしょう。
しかしながら、15%以上の変動が突発的に見られるので、確率は低いですが、このようなリスクがあることは考えておいたほうが良いかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
吉野家ホールディングス<9861>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,085円
下値目安:1,877円
※9/24終値1,990円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約4.7%、下落幅は約5.6%と考えられます。よって、上値は「2,085円」、下値は「1,877円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、25日移動平均線と75日移動平均線をわずかながらではありますが上抜けします。そのときは、短期的に上昇基調に入る可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線からさらにマイナス乖離することになります。そのときは一時は反発があるかもしれませんが、そのままさらに下落する可能性もあるでしょう。
このように同社は、決算前後で株価が大きく変動する可能性は低いものの、その動向次第で、株価が上昇するか下落するかの分岐点とも考えられます。
それを考慮すると、判断が難しいところなので無理に売買することなく様子見をするのも選択の一つでしょう。ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/10/6時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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