オリックス<8591>株主優待9月末権利確定。第1四半期決算発表後に上昇するも、下落前水準までは回復せず…権利確定日に向け上昇する可能性は?
8/4に第1四半期決算発表を通過したオリックス<8591>。決算発表前には、一時1,136円(7/31)まで下げましたが、第1四半期決算当日は窓を開けて陽線をつけ、その後1,300円台まで回復しています。しかし、まだコロナ・ショック以前の水準には回復していません。
そのような中、「株主優待」の権利確定の9月末を迎えます。株主優待で人気の銘柄は、これを狙った買いが入ることで、株価に動きが見られます。同社はこの株主優待の権利確定前後で、株価はどのように推移するのでしょうか?
オリックス<8591>の優待権利確定前後の株価動向は?
同社は、2/6には年初来高値1,958.5円をつけたものの、コロナ・ショックにより年初来安値1,100.5円まで下落。その後は上下しながらも、直近は1,300円台での推移をしています。
では、権利日前後10日間(9月下旬~10月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇は8回、下落12回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上下ともに10%以上の変動は3回のみであることが確認できます。これをふまえると、株主優待権利確定日前後で大きく株価が変動する可能性は小さいでしょう。
オリックス<8591>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-4.6%~3.3%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約3.3%、下落幅は約4.6%と考えられます。よって、現在の株価(9/8終値1371円)で計算した場合、権利確定後には、おおよそ「1,307.5円~1,417.5円」の範囲で変動する可能性があります。
現在、同社の株価は1,300円前後を推移していますが、やや上向き掛けている状況でもあります。しかしながら、データ分析では、それほど大きな変動がないとも読み取れます。
以上をふまえると、直近は上昇傾向ではあるものの、過度な期待はせず、緩やかに株価が動く可能性が高いと考え、あなたの投資スタンスを決めると良いかもしれません。
このように、株主優待銘柄もデータ分析することで、買いどきや売りどきを戦略的に考えることができます。ぜひ、このような株価動向を掴んで、あなたの投資スタンスを判断してはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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