東日本旅客鉄道<9020>4/28の本決算発表予定。コロナ・ショック3/13に年初来安値を更新。再浮上のタイミングは?

2020/04/27

 

 

4/28に本決算発表を迎える東日本旅客鉄道<9020>。昨年より10,000円を前後してボックス圏内で推移していました。しかし、コロナ・ショックの影響を受け、一時7,060円まで下落しました。その後、すぐにリバウンドしましたが、半値を戻すまでは至らず、8,000円台前半にとどまっています。今後、コロナ・ショックを乗り越え再上昇することができるのか?決算発表にも注目が集まることが予想されます。

 

東日本旅客鉄道<9020>の本決算前後の株価動向は?


では、その注目が集まるであろう東日本旅客鉄道<9020>ですが、例年、本決算の前後で株価に、どのような傾向があるのでしょうか?そこで2000年から2019年の期間で、決算発表の前後1ヶ月間(4月中旬~5月中旬)にどのような傾向があるのかデータ分析しました。その結果がこちらです。

シナジスタ:東日本旅客鉄道<9020>決算前後期間の株価の推移

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

過去20年間の中で、決算発表後株価が上がったのは10回でした。また、下がったのも10回でした。上昇時も下落時もともに、その差は10%以内でにとどまっています。インフラ関連として一定の株価を維持している印象を受けます。その影響で、大きな上昇もありませんが、大きな下落もないことが確認できます。

よって、このデータ分析を見る限り、決算発表の影響で、株価が大きく上昇することはないと考えられるでしょう。なお、東日本旅客鉄道の株価は2017年以降、ボックス圏内を推移し、9,000円を下回ることがありませんでした。しかし、決算発表前に大きく下落しています。外部要因もある中での決算発表ですので、例年とは異なるリスクがあることには注意が必要でしょう。

 

「鉄道・バス関連」全体の動向は?


ここでは、「鉄道・バス関連全体」の株価の動きを紹介します。東日本旅客鉄道の4月、5月の動向が鉄道・バス関連株とどのような関連性があるのかを確認します。そこで、関連株全体の動向を見てみましょう。

鉄道・バス業の株価の月別傾向
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

鉄道・バス関連株は、3月に強い上昇傾向が見られます。他には9月、12月に上がりやすい傾向が見られます。決算前後の4月は微増する傾向が伺えますが、5月以降は若干下落傾向が見られます。業界全体と連動した大きな動きは確認できませんが、5月は下がりやすい傾向があることには注意が必要でしょう。

 

東日本旅客鉄道<9020>の目標株価は?


また、この東日本旅客鉄道<9020>は、3月13日に年初来安値を更新し、その後反発しましたが、いまだ低位を推移しています。コロナウイルスの収束まで、まだ時間を要することが見込まれているかもしれません。そのようなこともあり、今年に限っては予測が難しい状況ですが、例年、この本決算が行われる4月末を前後しての同社株価を分析して、どのようなレンジで推移する可能性が考えられるかご紹介します。

【8,140円~8,748円】
※2020年4月中旬の月間株価8,340円を基準に計算しています

例年の株価データの傾向を考慮すると、「8,748円」まで上昇する可能性があります。また、反対に「8,140円」まで下落する可能性もあります。もちろん、これはデータ分析の結果ですので、現在も低位を推移している同社株価を考えると、上下ともにこのレンジを超える可能性はあります。

例年の傾向では、このような結果がデータ分析から読み取れました。投資判断をするうえで、このような情報を持ち合わせているかどうかで、今取るべき行動が変わるのではないでしょうか。この動向も、これからの目標株価を考えるうえで、参考情報になるでしょう。

同社株価は低位にあることで、割安感が出ています。しかし、割安だからといっても上昇までに時間を要する場合には、その資金を他に回すという戦略も考えられます。超長期で投資を検討する場合と、短期での投資対象とする場合では、戦略へのスタンスが大きく変わるので注意が必要でしょう。

 

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傾向を知っている投資家と、知らない投資家の違い


このように、データ分析から見える傾向を知っているだけで、情報の精度は変わります。おそらく、このような傾向を知らない投資家は、最近の調子の良さや、決算発表がどうなるかを予測して投資判断をするでしょう。しかし、私たちのようにデータ分析による傾向を把握していると、このような精度の高い情報から、投資戦略やスタンスを決め、投資判断することができるでしょう。

これがまさに、どのような株式市場の状況でも「底値付近で買って、天井付近で売り抜ける投資家」と「天井付近で買って、底値付近で売る投資家」の違いだと、私は考えています。ぜひ、このようなデータ分析の情報をもとに、あなたの投資戦略を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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