今年、日本株は上がりやすい?それとも…
コロナウイルスの影響により株式市場が大きく変動しています。この変動を「今が底値で買いだ!」とチャンスにする個人投資家もいれば、反対に「これからどうなるか心配で動けない…」とピンチになる個人投資家もいるでしょう。果たして、そのような違いは、どこからくるのでしょうか?
私は、その違いを株式市場の「法則」を知っているか、それとも知らないかだと考えています。例えば、どのような株式市場の状況でも「底値付近で買って、天井付近で売り抜ける」投資家が存在します。反対に、どれだけ良い株式市場の状況でも「天井付近で買って、底値付近で売る」投資家が存在します。
過去26年間の日本株の傾向は?
彼らの違いは、まさに「法則」を知っているか?どうかでしょう。そこで、今回は「そもそも日本株市場には、どのような法則があるか?」を見ていきたいと思います。こちらのグラフを見てください。このグラフは、1991年から2017年の期間に、全ての日本株を年初に買って年末に売却したら、どのような結果になるかを統計分析した結果です。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
真ん中よりも、グラフが上に伸びているのは、株価が上昇傾向にある年です。反対に下に伸びているのは、下落傾向がある年です。上昇傾向にあるのは過去27年間で、14年です。勝率に換算すると53%なので、上昇傾向にあると考えられます。
しかし、約50%の確率ということは、半々の確率なので、上昇一辺倒というよりは、上げ下げを繰り返して上昇するイメージかもしれません。つまり、もしあなたが、経験とカンと思い込みなどで「この銘柄は、今が底値だ!」と思って買い付けてしまうと、その確率は半々に近いので、どちらに転ぶかは運に任せるようになってしまうかもしれません。
2012年以降6年連続上昇は異常値?
また、過去26年間を振り返ると、2011年より以前は統計的に見て、4年以上「上昇」が続いたことはありません。そこから考えると、2012年以降6年連続で上昇しているのは、異常値である可能性があるでしょう。もしくは、ここから新しい傾向ができる可能性もあります。
しかしながら、新しい傾向期待するには、ここから15年程度の統計データが必要です。それを考えると、「これからは上昇傾向に変わった!」と判断するよりも、それ以前の傾向を踏まえて、上昇も下落の確率もあると考えて売買したほうが良いと考えられるでしょう。
つまり、今起きてるコロナウイルスの影響による株式市場の変動に限らず、これまでの株式市場の傾向をふまえると、今年は「下がる」可能性があると考えられます。または、これから新しい傾向が発生し「上がる」可能性も否めません。
両方に備えるというと都合よく聞こえるかもしれませんが、データ分析から見た傾向は、どちらになるか分からないことを示しています。すでに過去に例を見ない6年連続で上昇しているので、ここを異常値と取るか、新しい傾向と取るかは、現時点では判断が難しいというのが、データを重視する投資家としての判断でしょう。
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傾向を知っている投資家と、知らない投資家の違い
このように、データ分析から見える傾向を知っているだけで、情報の精度は変わります。おそらく、このような傾向を知らない投資家は、最近の調子の良さや、決算発表がどうなるかを予測して投資判断をするでしょう。しかし、私たちのようにデータ分析による傾向を把握していると、このような精度の高い情報から、投資戦略やスタンスを決め、投資判断することができるでしょう。
これがまさに、どのような株式市場の状況でも「底値付近で買って、天井付近で売り抜ける投資家」と「天井付近で買って、底値付近で売る投資家」の違いだと、私は考えています。ぜひ、このようなデータ分析の情報をもとに、あなたの投資戦略を考えてみてはいかがでしょうか。
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