NTTドコモ<9437>4/28の決算発表。コロナ・ショックの中で3/27に年初来高値の上昇トレンドはまだ続く?ここからの目標株価は?

2020/04/24

 

 

4/28に本決算発表を迎えるNTTドコモ<9437>。このコロナ・ショックの中、3/27に年初来高値を更新し、株価は上昇トレンドを継続しています。携帯電話シェア1位の強みを活かし、急騰はないものの堅調に株価が上昇してきました。そして、特段、悪材料もない中、ついに3/27に年初来高値を更新しています。

 

NTTドコモ<9437>の本決算前後の株価動向は?


このNTTドコモは、3月に年初来高値を更新し、堅調に推移する株価上昇を、決算発表前後も継続できるのでしょうか。そこで2000年から2019年の期間で、決算発表前後1ヶ月間(4月中旬~5月中旬)に、どのような傾向があるのかデータ分析しました。その結果がこちらです。

シナジスタ:NTTドコモ<9437>決算前後期間の株価の推移※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2003年と2004年は、決算発表を中心にした1ヶ月間で大きく株価が変動していることが分かります。その割合は、15%前後ですので、もしそのときの株価が2500円だったとすると、375円前後変動したと考えれます。

しかしながら、過去20年間で大幅な変動が見られたのは、この2年間のみで、他の18年間は決算発表前後で、それほど株価が変動していないことが読み取れます。よって、このデータ分析を見る限り、決算発表によって、株価が大きく上昇することはないと考えられるでしょう。また、反対に、大きく下落するリスクも、あまり大きくないと考えられるでしょう。

 

「通信業」全体の動向は?


ただし、ここで注意したいのは、通信業全体の株価の動きです。この2つのグラフをご覧ください。仮に、NTTドコモだけが堅調でも、同業他社の株価が思わしくないとき、連動して動いてしまう可能性もあります。そこで、通信業全体の動向を見てみましょう。

シナジスタ:通信業の月別傾向※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

通信業全体は、4月は上昇傾向が見られます。反対に5月はやや下落傾向が見られます。同社単独の推移を見る限り、業界全体と連動した動きは見られませんが、場合によっては下落する可能性もあると考えておくと良いかもしれません。

 

NTTドコモ<9437>の目標株価は?


また、このNTTドコモ<9437>は、3月に年初来高値を更新したこともあり、上昇トレンドを継続中です。上昇トレンドが継続する確率は、データ分析では約40%です。反対に、下落する確率は約60%と考えられます。それをふまえると、今後株価が、このようなレンジで推移する可能性が考えられるでしょう。

【3,105円~3,369円】

上昇トレンドの継続率で考えると、40%の確率で「3,369円」まで上昇する可能性があります。反対に60%の確率で「3,105円」まで下落する可能性があるでしょう。もちろん、これはデータ分析の結果ですので、このレンジを超える可能性はあります。

しかしながら、このような結果がデータ分析から読み取れました。このような情報を持ち合わせているかどうかで、今取るべき行動が変わるのではないでしょうか。なお、同社は3月にコロナウイルスの影響で一時的に下落しましたが、その後年初来高値まで上昇しています。この動向も、これからの目標株価を考えるうえで、参考情報になるでしょう。

これらの情報をふまえると、同社は決算前後の期間中に、上昇トレンドを継続し、上昇の目標株価である「3,369円」を狙って推移する可能性があるとも読み取れるでしょう。ただし、上昇トレンドの継続率は40%であることを忘れてはいけません。まだ上昇余地があると考えつつも、下落のリスクもあると考え、戦略的に売買していくことが投資スタンスとして必須でしょう。

 

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傾向を知っている投資家と、知らない投資家の違い


このように、データ分析から見える傾向を知っているだけで、情報の精度は変わります。おそらく、このような傾向を知らない投資家は、最近の調子の良さや、決算発表がどうなるかを予測して投資判断をするでしょう。しかし、私たちのようにデータ分析による傾向を把握していると、このような精度の高い情報から、投資戦略やスタンスを決め、投資判断することができるでしょう。

これがまさに、どのような株式市場の状況でも「底値付近で買って、天井付近で売り抜ける投資家」と「天井付近で買って、底値付近で売る投資家」の違いだと、私は考えています。ぜひ、このようなデータ分析の情報をもとに、あなたの投資戦略を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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