AIスピーカーを業務用に展開~Alexa(アレクサ)のアプリSkillの活用

2018/01/14

・AI(人工知能)、IoT、ビッグデータ(BD)解析、ロボティクス(RB)を活用して、顧客の事業現場に革新を起こすビジネスモデルの競争が始まっている。

・AIスピーカーは、例えば、今日の天気は、今日のニュースは、と声をかけるとそれに応えてくれる。スマホを開いて指で操作しなくても、声だけで反応してAIで的確に応えてくれる。

・アマゾン・ドット・コム社は、音声認識のインターフェースであるアレクサ(Alexa)に対応したアプリ/プラットフォーム(Skill)で、音声データの解析技術を組み合わせたソリューションを展開している。

・個人向けAIスピーカーは米国ですでに立ち上がっており、アマゾンがシェア80%で断トツトップ、グーグルが14%というところである。日本はまだスタートしたところである。

・AIスピーカーは、アマゾンエコー(Amazon Echo)がどのように展開するかにかかっている。米国では、エコーがトップであるが、日本語対応という点で、国内では別の競争もありえよう。

・アマゾンエコーは個人向けのAIスピーカーであり、これを企業向けのアプリとして開発するという点で、チェンジ(コード:3962)が業界で最も進んでおり、先頭を走っている。

・アマゾンのAIスピーカーのアレクサ(Alexa)対応のSkillや、音声BD(ビックデータ)、ロボティックス、AR・VRなどのノウハウ蓄積で先行しているからである。

・業務用の事例として、例えば、会議の場にAIスピーカーとタブレットをおいて、議事録を自動生成していくということができるようになろう。

・アマゾンエコーは2017年11月に日本で発売された。Alexaは、音声認識のインターフェースとして使われる。当社は、Alexa用のアプリSkillの開発を業務用に本格展開する計画である。すでに1年前から準備を進めてきた。

・同じようなAIスピーカーは、いろいろ出てこようが、かつて、ドコモのiモードアプリがプラットフォームとなったように、当社はAlexaを応用したアプリで、そのプラットフォーム型ビジネスモデルを作りたいと狙っている。

・既にアレクサ(Amazon Alexa)に接続するアプリ/プラットフォームの提供及び開発サービスを開始している。このアプリSkillを用いたプラットフォーム作りでも、課金ビジネスでいかに先行するかが注目されている。

・例えばネットで水を注文する時には、当社のアプリを入れておくと、「いつもの水」といえば、音声で注文が済んでしまう。こういうアプリを法人向けにいろいろ作っていく。

・Alexaに接続するアプリやプラットフォームSkill(スキル)は、開発者が自由に開発し、公開することができる。公開されているSkillの数は世界で1万を超えている。

・各業界に合わせたSkillを開発し、順次提供していく予定である。Skillのような音声によるインターフェースはこれから本格化する。ここではパテント(特許)も申請している。

・チェンジは、このSkill の自社開発を行い、デモを開始した。① 住宅・家電業界向けスマートホームSkill、② メディア業界向けニュースリーディングSkill、③ 教育業界向け英会話トレーニングSkill、④ 広告、小売業界向け特売情報配信Skill、⑤ EC業界向けインターネットショッピングSkill など多面的に展開する。

・AIスピーカーでは2つのビジネスモデルが具体化しよう。1つは、法人向けにSkillを使うアプリ開発である。もう1つは、そのSkillを、スピーカーを通して利用する仕組みについて月額課金モデルを導入することである。

・音声認識をテキスト化して、業務用に応用するニーズはいろいろあり、すでに開発の契約が取れている。それができ上がってくるので、今期の後半に納入となってこよう。

・いずれにしても、当社はアマゾンエコーを活用してビジネスを展開しようとする企業を支援していく。ここの法人需要にフォーカスしていく。アマゾンのAlexaに対応した自社オリジナルのSkillは開発を完了し、サービス提供を開始している。

・今回AlexaのアプリSkillについて、チェンジは米国で先行リリースしたが、これは日本よりも進んでいる米国で一定の存在を示しておこうという考えに基づく。

・AIスピーカーを個人ではなく、業務用に活用しようというのは、米国のアマゾンでもこれからである。従来のタッチインターネットからボイスインターネットへ市場が大きく広がっていくので、法人向けに面白い展開が期待できよう。

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