バンコクを電車で移動~ワッツのKOMONOYA(こものや)を見学
・2011年3月11日に東日本大震災があったが、その年の夏にタイでは大洪水があった。チャオプラヤ川流域で甚大な被害を出した。洪水は3カ月ほど続き、アユタヤからバンコク市内まで低地の所にはかなり水が入った。アユタヤはバンコクから車で1時間半、この辺りには工場団地が数多く立地しているが、そこもかなりやられた。
・その後復旧も1年で進み、景気刺激に向けて自動車取得への優遇策もとられた。10万バーツを戻すという期間限定の措置もとられた。これによって、自動車を初めて購入するという層も広がった。内需は好調で、景気はよくなり、失業も0.6% 程度と低い。仕事はあるので、離職率も高いという。逆に言えば欲しい人がなかなか採れないし、人件費も上がっている。
・2年前に大洪水となったタイのアユタヤまで電車で行ってみた。タイまでは約6時間のフライト、スワンナプーム国際空港からはエアポートレイルリンク(空港鉄道)を利用する。エクスプレスと各停のシティラインがある。シティラインは沿線の人々も普通に使っている。パヤー・タイ駅までシティラインで27分、エクスプレスなら18分、シティラインに乗ったので、45バーツ(140円)と安い。
・翌日の朝にアユタヤ(Ayutthaya)に向かう。行きは 5 : 45発の特急に乗ることにした。帰りは 9:41の普通に乗って、バンコクに11:10に着くという便を選んだ。アユタヤ滞在は2時間余りである。
・行きは2等の指定席で345バーツ(1100円)に対して、帰りは普通の3等で15バーツ(50円)である。その格差に驚いた。特急車両は冷房付きながら日本のローカル電車の快速より古い。1時間15分でアユタヤに着く。帰りの電車は、昭和40年代の田舎の列車という雰囲気で、窓を開けて風を入れる。15バーツは、地下鉄を2駅乗るのより安い。この沿線からバンコクへ行くことを生活の糧にしている人々が利用しているからであろう。
・バンコクの中心駅であるフアラムポーン駅からは地下鉄(MRI)とBTS(スカイトレイン)を使った。実に便利である。BTSから外を見降ろすと、其処ここで車の渋滞が起きている。インフラの開発が十分伴わないと、こういうことになる。地下鉄もさらに延長されようとしている。アユタヤのような郊外と都心は全く別世界である。都心の店舗見学はMRTとBTSでスイスイと移動した。
・ワッツタイの「こものや」(KOMONOYA、60バーツ均一ショップ)を見学した。やはり、百聞は一見に如かず、である。まず驚いたのは、日本の商品がそのまま並んでいる。これは昔見たことのある光景だ。米国の商品が英語表記でそのまま陳列してあったことを思い出した。当時何かハイカラに見えて、羨ましく思った。それと同じように日本語はわからないが、日本と同じ商品が並んでいるというのが、タイの人々には信頼と安心感を与えるらしい。タイにおける対日感情は誠に良い。タイの女性はよく働く。こものやの店長も8人中7人が女性である。タイは各週2日休でワッツもそれに従っている。
・60バーツ(200円)ショップは、日本でいえば、500円ショップのイメージなので、安くはないが、生活の中で普通に利用できそうなほど、タイの購買層は上がってきている、と実感した。ショッピングセンターはどこも賑やかであった。