「オクトパスの呪い」は本当か?~株式よもやま話~
2016/10/04
<投資信託>
- 「オクトパスの呪い」とは、”October”と掛けて10月は株価が急落しやすいことを示す市場の隠語です。
- ただし、10月は株価急落と同じ程度に急騰も多い月であり、乱高下しやすい月と言えるでしょう。
- 一方、11月から5月は概して好パフォーマンスであり、10月に急落したら買い場かもしれません。
半分正しい「オクトパスの呪い」
「オクトパスの呪い」という言葉があります。これは、オクトパス(タコ)が不吉な生物とする西欧諸国が多いのと、”October”(オクトーバー)(10月)の音が類似していることに掛けて、10月は株価が急落しやすい不吉な月とする市場の隠語です。はたして、呪いは本当なんでしょうか?
右図は、東京証券取引所の開所(1949年5月16日)から直近までの日経平均株価の日々騰落率のうち+3%以上と-3%以下の回数を月別にカウントしたものです。3%としたのは、上下3%以上の騰落が起こる確率がおよそ1%であることを目安にしたものです。これによると、3%以上下落した回数は255回、うち10月は30回で最多でした。「オクトパスの呪い」は一面では正しいと言えます。しかし、3%以上上昇した回数も全部で221回のうち10月は30回で同じく最多でした※。つまり、10月は乱高下しやすい月ということができます。
下がれば押し目買い!?
また、月別に見た平均騰落率は10月が-0.5%で最低、標準偏差(騰落率のブレ度合い)は5.4%と、1月(5.5%)に次ぐ高水準でした。確かに10月は、収益を獲得するのは難しい月といえるでしょう。
一方、11月から5月にかけて、日経平均株価は概して好パフォーマンスが続く傾向があります。今年の10月は2日続伸しており、好調な滑り出しを見せていますが、もし何か大きな悪材料に見舞われて株価が急落した時は、逆にその後の好パフォーマンスに期待して押し目(下落した水準)を拾う(買う)チャンスなのかもしれません。
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