ユーロ圏の5月景況感について

2020/05/26
  1. ユーロ圏の5月景況感指標は、経済活動再開を受けて改善しましたが、依然非常に厳しい状況です。
  2. 先行きに対する期待が強まっています。4月に急激に悪化した卸・小売、サービスの改善が顕著でした。
  3. 7-9月期以降の景気回復を見据えてリスク環境が改善、株価、ユーロは当面底堅い推移が期待されます。

先行き期待さらに強まる

ユーロ圏の5月の景況感指標は、経済活動再開が始まり、4月よりは改善したものの、まだ非常に厳しい状況にあります。一方、先行きの景気回復期待はさらに強まりました。IHSMarkitが発表したPMI(総合)は、前月比+16.9の30.5でした。4月に下落が大きかったサービス業の反動が目立ちました。製造業も上昇しましたが、4月の落ち込みが小さかった分、上昇も小幅でした。また、CESifoが発表したドイツ企業景況感指数(ifo指数)は前月比+5.3の79.5、小幅な回復でした。商業活動再開を受けて、卸・小売業、サービス業の景況感回復がけん引しました。

市場参加者が調査対象の景況感指標では、ZEW指数(期待)が4月の急騰からさらに上昇し、前月比+20.8の+46.0でした。年後半の景気回復に対する期待が一段と高まりました。また、センティックス経済信頼感指数(総合)は同+0.9の-41.8でした。これは、現況と期待の合成指数なので、現状の景気の惨状と先行きへの期待が混在した動きです。ちなみに期待指数は前月比+12.8、現況指数は同-7.0と逆の動きになっています。

※ZEW指数:ドイツの調査機関ZEW(欧州経済研究センター)がアナリスト、機関投資家、市場関係者に対するアンケート調査を基に算出

☆センティックス経済信頼感指数:ドイツの調査会社センティックス社が個人投資家、機関投資家に対するアンケート調査を基に算出

景気回復を見据えた動き

株価は、緩やかながら回復方向、為替相場は5月に入ってから円安傾向となっています。株価は3月中旬までの急落の過程で厳しい景気後退を半ば織り込んだ一方、為替相場は、経済活動再開の動きを確認しつつ、リスク回避指向が和らいでいます。

欧州各国では、6月以降に経済活動の正常化がさらに進む見込みです。市場は7-9月期以降の景気回復を見据えた展開となり、当面は株価、ユーロ共に底堅い推移が期待されます。

アムンディ・マーケットレポートはこちら

http://www.amundi.co.jp/report/list.html

アムンディ・ジャパン株式会社
アムンディ マーケット・レポート   アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。

アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

コラム&レポート Pick Up

このページのトップへ