エニグモ<3665> 認知拡大やサービス拡充等による会員数拡大が業績の伸びを牽引
C to C 型のソーシャル・ショッピング・サイト 「BUYMA(バイマ)」 を展開
認知拡大やサービス拡充等による会員数拡大が業績の伸びを牽引
業種:情報・通信業
アナリスト:柴田 郁夫
◆ C to C 型のショッピング・サイトを展開
・エニグモ(以下、同社)は、C to C 型のソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」の運営を主力事業としている。
・世界 115 カ国に在住する約 6.5 万人のパーソナルショッパー(出品者、主に海外在住の日本人)を組織化して幅広い品揃えを可能としたことが、ファッション感度の高い消費者に支持され高い成長性を実現してきた。
◆ 15 年 1 月期決算は大幅な増収増益
・15/1 期決算は、会員数の伸長と1人当たり年間購入単価の回復により、前期比 25.4%の増収、同 40.4%増の営業増益となった。
・TV や雑誌等への露出による認知拡大やパーソナルショッパーの育成及びサービス拡充による利便性向上等が会員数拡大に貢献した。
◆ 16 年 1 月期は戦略投資により増収ながら減益を見込む
・16/1 期業績予想について同社は、売上高が前期比 50.3%増、営業利益が同 41.3%減と増収ながら減益と見込んでいる。
・成長スピードの更なる加速を図るため、16/1 期は積極投資の期間と位置づけており、前期比 8.6 倍に及ぶ大規模な広告宣伝費の投入が利益を圧迫する見通しである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、前回レポート(14 年 10月)の16/1期の利益予想を見直した。売上高は同社予想を若干下回るものの、営業利益は概ね同社予想と同水準を予想している。
◆ 中期業績予想
・同社は、様々な施策を通じた会員数の拡大と1人当たり年間購入単価の維持により、成長スピードの更なる加速を目指している。
・当センターでも、認知度拡大や新しい価値提案等により、会員数拡大の余地は大きいと判断しており、18/1 期までの成長率として、売上高を年率 36.4%、営業利益を同 35.9%と見込んでいる。
・加えて、海外展開の進展が業績の上振れ要因となる可能性もある。