今週(7月21日~25日)は、日米の主要銘柄の決算が予定されており、中でもアメリカではマグニフィセント7を構成するアルファベット[GOOGL]、テスラ[TSLA]の決算発表に注目が集まります。日本ではニデック(6594)、中外製薬(4519)や信越化学工業(4063)が予定されており、大型株の決算が始まります。今回は今週の決算予定の銘柄の予想PER(株価収益率)、アナリストの利益予想、そして目標株価を事前に確認します。
過去5年間のパーセンタイル値(※)から予想PERの直近値を見ると、80%以上を超え、割高感が意識される銘柄は4銘柄と少ない印象で、ハイテク株のため割高に思われそうなアルファベットは17.6倍と同社の過去水準と比較すれば、ある種割安な水準とも考えられます。目標株価との乖離も見られ、当局からの規制がリスクと考えられるものの、ウォッチしていきたい水準といえるでしょう。一方で、テスラの予想PERは139.9倍と過去5年比でも高く、現状でも目標株価を上回っており、加えて米政権がEVへの補助金を廃止するなど外部環境にも厳しさがうかがえます。更なる上値を目指すには、好材料を今週の決算で示す必要があると考えられるでしょう。
(※)パーセンタイル値はデータを小さい順に並べた際に、ある値が全体の何%の位置に相当するかを表す数値で、50%が中央値となり、ここでは大きくなるほど該当期間における割高さを示します。
今週の決算の目安となる四半期売上高やEPS(一株当たり純利益)の予想値もリストとして整理しており、各社がこれらの水準を上回る業績を示せるかが注目されます。