ABEJA(5574)好調な上期業績を踏まえて25年8月期業績予想を上方修正
AIを活用して顧客のDXを支援するデジタルプラットフォーム事業を手掛ける
好調な上期業績を踏まえて25年8月期業績予想を上方修正
業種:情報・通信業
アナリスト:佐々木加奈
◆ 事業内容
・ABEJA(以下、同社)は、「テクノロジーの力で産業構造を変革する」というミッションを掲げ、自社開発したABEJA Platformを活用して顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を支援するデジタルプラットフォーム事業を行っている。
・ABEJA Platformは、DXの実行に必要なデータの生成から収集・加工、AIモデリングまでのプロセスを提供し、継続的・安定的な運用を行うソフトウェア群である。
◆ 25年8月期中間決算の概要
・25/8期中間会計期間(以下、上期)の売上高は1,807百万円(前年同期比26.9%増)、営業利益は289百万円(同43.4%増)であった。既存顧客との取引拡大、新規案件の獲得により売上高が順調に伸びた。また、エンジニアや営業人員、コンサルタントを中心とした採用が後ろ倒しになったことで費用が抑えられ、大幅な営業増益となった。
◆ 25年8月期の業績予想
・25/8期の会社計画は売上高が3,450百万円(前期比24.7%増)、営業利益が370百万円(同27.4%増)である。上期実績を踏まえて従来予想である売上高3,260百万円、営業利益220百万円から上方修正されている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では上期実績及び同社の方針を踏まえ、25/8期の売上高予想を3,240百万円(前期比17.1%増)から3,480百万円(同25.8%増)へ、営業利益予想を227百万円(同21.7%減)から380百万円(同30.9%増)に修正した。
◆ 今後の事業戦略
・同社は、既存顧客の深耕と顧客基盤の拡大、ABEJA Platformの機能拡充などに注力し、持続的な成長を目指している。中長期の事業拡大に向けて、厳選した人材採用にも注力していく考えである。
・当センターでは、既存顧客との取引拡大、新規案件の獲得により26/8期以降も増収増益が続くと予想している。

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