jig.jp(5244)過去最高の営業利益を見込む25年3月期の会社計画に変更なし
一般ユーザー向けのライブ配信アプリ「ふわっち」を運営するライブ配信事業が主力
過去最高の営業利益を見込む25年3月期の会社計画に変更なし
業種:情報・通信業
アナリスト:佐々木加奈
◆ 事業内容
・jig.jp(以下、同社)グループは、同社と連結子会社A Inc.、B Inc.、C Inc.の4社で構成されている。一般消費者向けのライブ配信事業、ブラウザ事業などを行っており、ライブ配信事業が売上高の大部分を占めている。
◆ 25年3月期中間期決算の概要
・25/3期中間期(以下、上期)の売上高は6,672百万円(前年同期比11.0%増)、営業利益は1,094百万円(同24.1%増)であった。ライブ配信中の有料アイテム販売が好調に推移したことで増収が続き、広告宣伝費の効果的な運用や決済手数料の低減が寄与して営業利益率は大幅に改善した。
◆ 25年3月期の業績予想
・25/3期の会社計画は期初に公表した通りで、売上高が13,500百万円(前期比10.2%増)、営業利益が2,000百万円(同10.8%増)である。好調な有料アイテム販売により増収が続き、増員に伴う人件費の増加をその他経費の効率的な運用で吸収して24/3期とほぼ同水準の営業利益率を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、新たに加わった子会社の寄与を織り込み売上高は従来予想から10百万円増額して13,577百万円(前期比10.9%増)と予想し、上期実績を踏まえて営業利益を前回予想2,025百万円(同12.3%増)から2,146百万円(同19.0%増)に修正した。
◆ 今後の事業戦略
・同社は、課金ユニークユーザー数の増加を基本戦略とし、課金ユニークユーザー1人当たりの売上高の適切なコントロールにより持続的な成長を目指す考えである。
・当センターでは、同社が費用対効果を重視した広告宣伝の実施により、基本戦略である課金ユニークユーザー数の継続的な増加を実現することは可能と考え、26/3期以降も増収増益を予想している。