AI関連需要が牽引する設備投資と銀行貸出
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◆日本企業は設備投資に積極的
このところ、AI(人工知能)の話題に触れない日はありません。日常生活での活用やAI関連銘柄の株価上昇といった話題が多い印象ですが、加えて、日本企業の設備投資需要の面でも牽引役になっています。日銀のさくらレポート(「地域経済報告-さくらレポート-(2026年1月)」)によると、省力化を目的とするAI搭載機器の導入といったユーザー(需要側)としての投資だけでなく、旺盛なAI関連需要に対応するために供給側として能力増強投資を行うという動きもあるようです。
◆強い資金需要に応える銀行貸出
設備投資需要の高まりを受けて、銀行貸出も早いペースで増加しています。2025年12月末時点の銀行の企業向け貸出残高は前年同期比+6.3%、このうち設備投資資金向けは+5.8%と、いずれも歴史的に見てもかなり高い伸びを示しています【図1】。また銀行の貸出スタンスも積極化する方向にあり、強い借り入れ需要に応える姿になっています【図2】。
◆利払い負担とのバランスにも注意の必要
有効な設備投資は生産性を向上させ、企業が直面する労働力不足を補いつつ、収益力向上にもつながります。その点、足元の企業の積極的な設備投資と、それを金融面で支える銀行の前向きな貸出スタンスは、中長期的な観点からも、経済にとって前向きの動きと考えられます。
一方で、借入の増加は利払い負担を増加させるため、先行きの企業収益の下押し要因にもなり得ることには注意が必要です。特に足元では、銀行の貸出金利がすでに約11年ぶりの水準まで上昇しています【図3】。それでも早いペースで貸出が増加しているということは、活発な経済活動の裏側で、今後の利払い負担が蓄積しているということでもあります。現状のように、金利が大きく上昇するもとでの強い資金需要については、企業の財務悪化リスクとのバランスも見ていく必要があるでしょう。
企業の設備投資は、短期的にも中長期的にも、経済の支えとなるものと期待されます。同時に、AIブームと相まった、行き過ぎた投資となっていないかに目を配ることも大切です。
(シニアエコノミスト 藤本 啓)
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