SBS ホールディングス (2384 東証一部)
物流事業をコアとする総合アウトソーシング会社、M&A により業界大手に成長
インドの子会社は14 年12 月期第4 四半期から連結開始見込み
業種:陸運業
アナリスト:松尾 十作
◆ 独立系の総合アウトソーシング企業、物流事業がコア
・SBS ホールディングス(以下、同社)グループは、物流事業をコアとする 総合アウトソーシング事業を営んでいる。13 年12 月に東証二部から一部 に指定された。
◆ 物流事業が好調で14 年12 月期上期は好決算
・14/12 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高65,777 百万円 (前年同期比6.4%増)、営業利益1,480 百万円(同110.3%増)であっ た。
・同社の期初予想に対する達成率は、売上高で104.4%、営業利益で 134.5%であり、物流事業とその他事業に含まれる人材事業が想定を上 回る増収となり、営業利益を押し上げた。
◆ 14 年12 月期業績予想
・14/12 期について、同社は売上高137,000 百万円(前期比3.6%増)、営 業利益4,800 百万円(同15.9%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンターは、売上高140,000 百万円(前期比5.9%増)、営 業利益4,800 百万円(同15.9%増)を予想する。同社予想には影響額が 小さいとして織り込まれていないが、第4 四半期から損益が連結される、 14 年8 月に買収が完了したインドの国際物流会社の影響を考慮に入れ たためである。
◆ 投資に際しての留意点
・同社にとって、軽油などの燃油費の価格動向が懸念材料である。同社の 期初の14/12 期下期の業績予想は、燃油市況の上昇による傭車費の増 加を見込み、前年同期比2.3%増収、同1.8%営業増益としていたが、上 期決算発表時点では同1.2%増収、同3.4%営業減益としている。さらに 燃油価格が高騰した場合は、利益が圧迫される可能性のある点に留意 したい。