ライドオン・エクスプレス (6082 東証マザーズ)
宅配寿司「銀のさら」を主力ブランドとしたフードデリバリーサービスを展開
マルチブランドによる複合出店やプラットフォームの活用による事業拡充で成長を加速
業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫
1.会社概要
・ライドオン・エクスプレス(以下、同社)は、宅配寿司「銀のさら」を主力ブ ランドとしたフードデリバリーサービスを展開している。
・積極的なFC 展開、並びに一つの拠点に複数のブランドを出店する複合 化戦略で店舗数を拡大し、宅配寿司市場におけるシェアは45.3%と圧倒 的なNo.1 を誇っている。
2.財務面の分析
・14/3 期決算は、売上高16,470 百万円(前期比2.1%増)、営業利益917 百万円(同69.2%増)と複合化戦略による店舗効率の向上で大幅な増益 であった。
・15/3 期決算について同社は、売上高16,773 百万円(前期比1.8%増)、 営業利益1,035 百万円(同12.8%増)の増収増益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、15/3 期決算について売 上高17,050 百万円(前期比3.5%増)、営業利益1,050 百万円(同14.5% 増)を予想している。新ブランド「ろくめいかん」の新規出店により同社予 想を上回る水準を見込んでいる。
3.非財務面の分析
・同社の価値創造の源泉は、IT の活用やノウハウの蓄積、ミッション共有 型の組織運営などにより効率的な事業モデルを確立したところにある。
4.経営戦略
・同社は、複合化戦略に加えて、宅配事業で培った経営資源(受注システ ムや販促ノウハウ、顧客データベース等)をプラットフォーム化し、提携す るレストランの料理を宅配代行するサービスの強化や、通販及び小売等 への展開によるデリバリーネットワーク戦略を掲げている。
5.アナリストの評価
・当センターでは17/3 期までの年率成長率について、売上高を6.7%、 営業利益を25.2%と見込んでいる。
・新ブランド「ろくめいかん」を軸とした複合化戦略や宅配代行サー ビスの伸長が中期的な業績を牽引するものと想定している。