エスクリ(2196 東証一部)
駅近施設で需要を取り込み、急成長してきたブライダルサービス会社
連結決算スタート、新たな中期5 カ年経営計画を公表
業種:サービス業
アナリスト:松尾十作
◆ 都市型ブライダルオペレーター
・エスクリ(以下、同社)は直営の挙式及び披露宴施設を運営している。
・顧客に強くアピールする施設と営業力(マーケティング及び接客サービ ス)を背景に、08/3 期から13/3 期に至る過去5 期間の成長率は、売上 高で年率34.7%、営業利益で同135.3%と高い伸びとなった。
◆14 年3 月期単体営業利益は前期比59%増へ
・13/3 期は20.2%増収、14.2%営業増益ながら同社予想及び証券リサー チセンター(以下、当センター)予想を下回った。経営の屋台骨である ブライダル事業の売上高が同社予想及び当センター予想に届かなか ったためである。
・内外装工事及び設計管理業務が主たる事業である株式会社渋谷(以 下、渋谷)を買収したことで、14/3 期より連結決算に移行した(みなし取 得日13 年6 月30 日)。渋谷の損益は第2 四半期以降に反映される。 14/3 期第1 四半期決算は、売上高3,413 百万円(前年同期比34.7% 増)、営業利益178 百万円(前年同期は8 百万円の損失)だった。
・同社が見込む14/3 期は、売上高18,490 百万円、営業利益1,853 百万 円だが、当センターは売上高18,717 百万円、営業利益2,007 百万円と 予想する。同社予想の施行件数などが開示されていないが、当センタ ーは施行件数を3,900 件(前期比26.9%増)と想定した。
◆中期的な想定株価レンジは1,031 円~1,146 円へ
・同社の適正バリュエーションを予想基準PER で9 倍~10 倍と想定した。 当センターの16/3 期EPS 予想である114.6 円に基づくと、中期的な適 正株価水準は1,031 円~1,146 円と想定される。